タグ

ブックマーク / myzyy.hatenablog.com (1)

  • 異質な価値観の感触: 「モーゲの姫君」 オルシニア国物語 アーシュラ・K・ル・グィン - myzyyの日記

    昔はSF小説を好んでよく読み、最近は歴史をわりとよく読んでいる。自分にとって良いSF歴史は、異質な価値感の感触を感じさせてくれるものだ。普段当たり前に思っていたことが、未来や過去のある時点ではまったく当たり前ではなくなり、異質な価値観がたち現れている。そのことに途方に暮れる。そんな瞬間が好きだ。 オルシニア国とは、ル・グィンが作りだした、東欧にあるとおぼしき架空の国だ。「オルシニア国物語」では、オルシニアでおきた様々な出来事が、遠い過去から現代にわたって連作として語られている。派手な出来事が起こるわけではないが、すべてのエピソードに異質な価値観の感触がある興味深い物語である。 「モーゲの姫君」は、17世紀、内戦の渦中にあったオルシニア国の軍人と姫君の話だ。二人は生涯に三回会っただけだ。一回目には、軍人が求婚者の若者として姫君の城を訪れる。姫君は、「自分自身の人生を生き、自分自身の

    異質な価値観の感触: 「モーゲの姫君」 オルシニア国物語 アーシュラ・K・ル・グィン - myzyyの日記
  • 1