ブックマーク / lp.p.pia.jp (12)

  • 大槻ケンヂ「今のことしか書かないで」(第21回)スティングは僕に毛布をかけない

    眠りに就く時いつも音楽を聴いている。 スマホを枕元に置いて、SpotifyかAppleMusicを微音で流しているのだ。その音色が眠りへの誘い水となっている。 ※10月上旬に書籍化決定 続きは書籍でお読みください

    大槻ケンヂ「今のことしか書かないで」(第21回)スティングは僕に毛布をかけない
    baom
    baom 2024/02/14
    スティングの名前でてきて感激
  • 大槻ケンヂ「今のことしか書かないで」(第12回)鬱フェス新宿の子犬

    先日、クラブチッタ川崎で行われた「フェス2023」に参加した。神聖かまってちゃん、上坂すみれさん、ベッド・インその他多数のアーティストと共演した。 「フェス」は、バンド・アーバンギャルドが主催している音楽フェスティバルだ。「病気のみなさんこんにちは」というキャッチコピー。さわやかな夏の野外フェスには向かないような、サブカル色が濃いというか、マニアックでコケティッシュなメンツを集めて開催されている。今年で10回目となる。 僕は10回皆勤賞で出演している。3年前の回では新しい学校のリーダーズとコラボして歌った。その時はまさか彼女らがその後世界的にブレイクするとは夢にも思わなかった。素晴らしいことである。 今年は僕があと数年で還暦を迎えるということで、赤いちゃんちゃんこを着せられて「老後じゃないもん MAXX TOSHIYORI」というアーバンギャルドとのセッションで出演することになった。マ

    大槻ケンヂ「今のことしか書かないで」(第12回)鬱フェス新宿の子犬
    baom
    baom 2023/10/11
    "彼は新宿のデパートへひとりでクーラーを買いに行った。で、クーラーではなく子犬を一匹買って彼は帰ってきた。"
  • 大槻ケンヂ「今のことしか書かないで」(第11回)ナマさんと鉄砲

    母の入っている老人ホームで縁日をやるというので行ってきた。たまにそういったイベント事を催しているらしい。行ってみると施設のロビーに屋台が出て、ハッピ姿の職員さんが焼きそばを作っていたり、ボール掬いや射的に老人たちが興じていた。 アッパー系演歌(「北酒場」とか「祭」とか)もガンガンに流れ賑わっていた。 「あたしは騒がしいの嫌いだよ~」と言いながら、母も歩行器を押しながらロビーに出てきて、職員さんに促されて射的ゲームを始めた。 ポン、ポン、とこれがなかなか上手に景品の人形などを倒していく。その度に職員さんたちが「すごいじゃなーい」「うまいねぇ」と囃し立てる。小さな子供にいうような口ぶりだ。ちょっと90歳の人間に対してその子供扱いはどうなのかなぁ、と息子は思ったのだが、母は自分の腕前に興奮したのか、ポン、ポン、とまた空気銃で景品を倒してみせた後、振り返り突然「うまいだろ賢二、あたしは射撃をやって

    大槻ケンヂ「今のことしか書かないで」(第11回)ナマさんと鉄砲
    baom
    baom 2023/09/28
    "これからは、ひとりで遊んで生きろよ。"
  • 大槻ケンヂ「今のことしか書かないで」(第10回)天気がいいとかわるいとか

    たまに街で「あ、大槻さん」と声をかけられることがある。概ね皆さん好意的で「応援しています」などと言ってくださる。たまに、前にも書いたが「大槻さんは現代のソクラテスです」などと言い出す人もいて驚かされることもある。 逆に……と言うか、いつだったか「ファンです。読んでます」と男性に声をかけられたので「ありがとう。音楽の方もよろしくです。ニューアルバムも出て……」と返したところ、「いいえ、聴きません!」とキレ気味にかぶせられて戸惑ったこともあった。 ※10月上旬に書籍化決定 続きは書籍でお読みください

    大槻ケンヂ「今のことしか書かないで」(第10回)天気がいいとかわるいとか
    baom
    baom 2023/09/18
    noteやってること知らなかった
  • 大槻ケンヂ「今のことしか書かないで」(第8回)アミラーゼだな

    ライブの記憶があまりにもない問題、ということがあるかと思う。 たくさんライブをやっていると、基的にライブで何をやったか、何を言ったか、どんなことがあったか、そもそもそんなライブをやったのかどうかさえ、あんまり覚えちゃいないようになるのだ。 ※10月上旬に書籍化決定 続きは書籍でお読みください

    大槻ケンヂ「今のことしか書かないで」(第8回)アミラーゼだな
    baom
    baom 2023/08/17
    「マツコも言ってた」の説得力よ。知らんかったぜアミラーゼ!!!!
  • 大槻ケンヂ「今のことしか書かないで」(第7回)極楽鳥

    最高のロックンローラーであるPANTAさんが亡くなった。73歳。闘病中とは聞いていたが、急な訃報を七夕の日の昼に知った。 その日は夕方から川口の方面に車で出かける予定があった。車の中でずっとPANTAさんの歌を聴いた。どの曲も、最高だ。 ※10月上旬に書籍化決定 続きは書籍でお読みください

    大槻ケンヂ「今のことしか書かないで」(第7回)極楽鳥
    baom
    baom 2023/08/02
    "『この人ちょっと大丈夫かなぁ』と思うくらい、やさしくて気さくな人柄であった。"
  • 大槻ケンヂ「今のことしか書かないで」(第6回)私はバンギャになりたい

    入院にしている母の90歳の誕生プレゼントに、白と黒のうわっぱりをあげたら「意外に地味な色だね」と言って笑った。でも気に入ったようで「退院したら家で着れるよ」とベッドの脇にちょこんと座ってうわっぱりをなでていた。 僕はロックを生業としているけれど、その日常が他の一般的なお仕事の方々とさして変わらない面が多いことにたまに茫然とする。母の年齢的に言って、退院後に自宅ではなく、介護施設的なところに入ってもらう可能性もあり、その事を告げる役どころは、兄はもう死んでいるから、次男の僕になるのだ。今まで何度も大規模会場で何千人の前で「もう一回、行ってみるかぁ!!」なんて平気で話しかけてきたけれど、病院の大部屋の隅でたった一人に「あ……お母さん、実は……」と声をかけることがこんなにもためらわれる。 ※10月上旬に書籍化決定 続きは書籍でお読みください

    大槻ケンヂ「今のことしか書かないで」(第6回)私はバンギャになりたい
    baom
    baom 2023/07/20
    “プロントで原稿を書いていたら” ここ好き
  • 大槻ケンヂ「今のことしか書かないで」(第5回)一瞬の長い夢

    ロックミュージシャンの日常が案外つつましやかだなどということは、今時もう皆うっすら気付いていることと思う。たまにメディアでセレブを気取ってみせている方もいるけれどアレは頑張って意地をはっているのだ。お仕事でやっているだけなのだ。多分そうだ。そうなんじゃないのか? 違うのかな?? どうなの……不安になってきたが、筋肉少女帯メジャーデビュー35周年ライブの会場に出かける前、僕ははなまるうどんでぶっかけ温玉(小)をべた。かき揚げを添えて。 近くのテーブルに髪を赤く染めた量産型ファッションの若い女の子がいて、あらかたべ終えたうどんの杯を横に、机につっぷして横向いて大口を開けて寝ていた。鼻筋の通った綺麗な子だ。くー、かー、と小さな寝息さえ立てていた。一体どんな色の何の夢を見ているのだろう。「ムニャムニャ」と言った。 記念のライブはラインキューブシブヤで行われた。旧渋谷公会堂だ。1988年に22歳

    大槻ケンヂ「今のことしか書かないで」(第5回)一瞬の長い夢
    baom
    baom 2023/07/07
    “もうじき君はフッと目覚める。目覚めて『あ、寝ちゃった、こんなとこで』と思ってはなまるうどんのテーブルでガバッと起きると、白髪のやせた男がとなりのテーブルでぶっかけ温玉(小)を食べているんだよ。”
  • 大槻ケンヂ「今のことしか書かないで」(第4回)おサル音頭

    海が見える横浜のハコで、発声OKのライブを約3年ぶりに行った。 筋肉少女帯も他のバンド同様に、コロナ禍においてはコール&レスポンスが約3年禁じられていたのだ。舞台上からのコールは出来るが、客席からのレスポンスが届かない。「イエーッ」と叫べどもウンともスンとも返ってこない。どころか、昭和の歌謡ショーでもあるかのように、ざ~、ざざ~と波の音のような拍手のみが打ち寄せてくるのだ。長い年月「イエー!」には「イエー!」で返していただいていた身にこれがどれほどのショックであったことか。 僕はコロナ禍突入一発目のライブで「イエー!」「ざ~、ざざ~」の“コール&さざなみ現象”にガク然となり、己の積み上げてきたライブスタイルを根底から否定されたかの気分に陥り、まさに波打ちぎわの孤独な散歩者といった感じとなってひどく落ち込んだ。ふがいなさに思わず「今夜のライブ、正直すまんかった」とライブ直後にメンバーに謝った

    大槻ケンヂ「今のことしか書かないで」(第4回)おサル音頭
    baom
    baom 2023/06/22
    「おサル音頭」だから良かったのね
  • 大槻ケンヂ「今のことしか書かないで」(第3回)覚醒観音様妄想

    2週間前に「うたの日コンサート」ツアーのファイナルがあった。僕とROLLYさんとで13年もやっているアコースティックライブだ。今年はダイアモンド✡ユカイさんと石川浩司さんをゲストに各地を巡った。石川さんはランニングシャツで「着いたー!」と叫ぶ元たまのメンバーだ。もちろん各地愉快なライブになったのだが、ある土地の会場でちょっとしたハプニングがあった。 その日のライブは開演から指笛をピ~ッ!!と鳴らすお客さんがいて「さすがコロナ禍明け、盛り上がってるね」などと最初は思っていたのだけど、どうにもその指笛のお客さんがライブ中も声を上げるなどして騒がしい。まぁ、そういう方はたまにいるのでちょっと困ったなぁ、という感じで様子をみていたのだが、この日のお客さん、中年の男性の方が意表を突いたのは、僕、ROLLYさん、石川さんが揃ってセッションを始めた宴もたけなわのそのタイミングで、急にバッ!と席から立ち上

    大槻ケンヂ「今のことしか書かないで」(第3回)覚醒観音様妄想
    baom
    baom 2023/06/08
    でた!「ホテホテ歩く」!すごいなぁよくここまで掘り下げられるなといつも感心する。感心して読んでると同時に「これnoteのフォーマットだったら最後まで読めたかなぁ...」とどうでもいいことを思った。
  • 大槻ケンヂ「今のことしか書かないで」(第2回)50を過ぎたらバンドはアイドル

    ここ二週間の僕のトピックをあげるなら、「50を過ぎたらバンドはアイドル」という筋肉少女帯の新曲が完成した。 「50を過ぎたら……」当にその通りだと思っている。存在の非日常性、不条理感、幻想度……ウソっぽさ、すべてにおいて50歳を超えたロックはアイドル的だ。 だって、そうでしょう。 来なら若者のために作られた音楽ジャンルをがっつり初老になってまだやり続けているのだ。“ヤング”という基概念と光の速さで乖離していくのは当然のことだ。社会への反発、大人への抵抗、そんなメッセージを50過ぎて叫ぶ者があるなら前者はメンドーなツイッター民だし後者はヘンなおじさんだ。 ※10月上旬に書籍化決定 続きは書籍でお読みください

    大槻ケンヂ「今のことしか書かないで」(第2回)50を過ぎたらバンドはアイドル
    baom
    baom 2023/05/25
    オーケンのエッセイやっぱおもしろい。ずっと本で読んでたから、ブラウザ通して読むの変な感覚。
  • 大槻ケンヂ「今のことしか書かないで」(第1回)おーんざまゆげじょーとー

    パパ活、というものをしたことがない。パパ活というのが具体的にどのような行為を指すのかよくわからないのだが、聞くところによると、若い娘とご飯に行ってご馳走をしたらもうアウトであるらしい。 飯どころか一緒に散歩をするだけでもそれに金銭が発生したらダメなのだそうだ。僕は特に若い娘と散歩やご飯をしたいとも思わないので、まぁいいんだけど、もし、仮に若い娘と散歩やご飯に行くことになったなら、どう段取ればいいのだろう?などと時々ふと夢想することがあるので、あるいは当は若い娘と散歩やご飯に行きたいのかもしれない。夢とうつつは入り混じるのかもしれない。 「散歩って、ご飯って、どこ行く?」 若い娘の希望などもうまるでわからないから、そう、いっそこちらから尋ねるのではないか。 ※10月上旬に書籍化決定 続きは書籍でお読みください

    大槻ケンヂ「今のことしか書かないで」(第1回)おーんざまゆげじょーとー
    baom
    baom 2023/05/25
    オーケンのお母さん元気なんだ!
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