コンピュータ・システムの動作中に,メイン・メモリー(実メモリー)を使い切りそうになり,空き容量が不足した場合,実メモリーから使用中の内容の一部を取り出して退避するためのハード・ディスク上の領域です。Linuxでは,専用の領域としてパーティション作成時に確保します。スワップ領域の容量や使用状況は,freeコマンドで確認できます(図1)。 スワップ領域に退避した内容に再びアクセスするためには,実メモリー上に復元する処理が必要です。これを「スワップイン」と呼びます。その逆の退避する処理は「スワップアウト」です。 実メモリーと比べると,ハード・ディスクへのアクセス速度は格段に遅くなります。また,スワップアウトやスワップインが頻繁に発生すると,CPUの処理能力の多くがそれらの処理に割り当てられてしまい,アプリケーションの動作の妨げになります。そのため,システム全般の処理性能は大幅に低下します。ちなみ
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