タグ

こじきに関するbasyou2525のブックマーク (1)

  • 柳田国男 木綿以前の事

    女と俳諧(はいかい)、この二つは何の関係も無いもののように、今までは考えられておりました。しかし古くから日に伝わっている文学の中で、是(これ)ほど自由にまたさまざまの女性を、観察し描写し且つ同情したものは他にありません。女を問題とせぬ物語というものは昔も今も、捜して見出すほどしか無いといわれておりますが、それはみな一流の佳人(かじん)と才子、または少なくとも選抜せられた或る男女の仲らいを叙(の)べたものでありました。これに反して俳諧は、なんでもない只(ただ)の人、極度に平凡に活きている家刀自(いえとじ)、もっと進んでは乞(こじき)、盗人(ぬすっと)のまでを、俳諧であるが故に考えてみようとしているのであります。歴史には尼将軍(あましょうぐん)、淀(よど)の方(かた)という類の婦人が、稀々(まれまれ)には出て働いておりまして、国の幸福がこれによって左右せられたこともありますが、こういう人

  • 1