1985年、イタリア南北をくまなくリサーチし、あらゆるパスタ料理レシピを1冊の本にまとめたヴィンチェンツォ・ブオナッシージ。『新パスタ宝典』に収められたメニューはじつに1,347品。私たちは、その10分の1も知らないはず。 ここで紹介する「スパゲティ・ポヴェレッロ」も、レアの部類。よく知るパスタとは、ひと味違うはずです。 スパゲティ・ポヴェレッロは、ニンニクで香りづけをしたパスタに目玉焼きをのせるという、イタリアらしからぬメニュー。しかも「貧乏人のパスタ」なんて、だいぶネガティブな名前で呼ばれています。 ごく希に日本でも提供するレストランを見かけますが、じつは現地ではほとんど店でみかけることはないんだとか。というのも、料理のできない(日常的にほとんどしない)独り身の男性や、料理に手間をかけていられない時に、ちゃっちゃとつくって食べる。こういうイメージが強いからなんだそう。 <材料> ・パス