人類以前にも複雑な生命体が存在していた可能性を示唆する研究結果が、このほど科学雑誌「米国科学アカデミー紀要(Proceedings of the National Academy of Sciences)」に掲載され、大きな話題となっている。 ■25億年前に大量の酸素が存在、複雑な生命体が活動していた可能性も 米ワシントン大学の「WU Today」(1月17日付)によると、同大学のチームが堆積岩に含まれるセレン(いおうに似た元素)の同位体比を計測したところ、なんと20~25億年前の地球にも複雑な生命体が活動できるだけの酸素が存在していたことが判明したというのだ! 「確定したわけではありませんが、20~25億年前に複雑な生命体が存在していた可能性があります」(研究チームのロジャー・ビュイック氏) 「17.5億年前の化石は見つかっていますが、それほど古い化石が保存されることは非常に稀ですから、