世の中、本人に何の落ち度も無いのに、生まれながらに重い十字架を背負っている人がいたりしますよね。 今回は、第一次世界大戦のせいで、そうした十字架を背負う事となってしまった、ある男性の一生に注目してみましょう。 ドイツに占領されたフランス北部で出生1918年3月18日、ベルギーとの国境に近いフランスのスボンクールという街で、男の子が生まれます。 ジーン・マリーと名付けられていました。 母親は、シャルロッテ・ロブジョという、当時20歳の女性。 父親は「名前の分からぬドイツ兵」と、役所には届けられていたそうです。 スボンクールは、北フランスにあります。 つまり、第一次世界大戦でドイツ側が占領していた地域。 このスボンクール近くのスクランやフルネ=アン=ヴェップ、ヴァヴラン、アルドーイェ(ベルギー)などを1916年から17年にかけて転戦していたのが、若き日のアドルフ・ヒトラーでした。 ロブジョはダ