みなさんは、精神や発達の障害がわかったときに、芸術方面に向かおうとしたことはないですか? 街を歩いていてたまに見かけるのが、障害者が制作したアート作品の展示。 芸術は精神療法にも用いられますし、精神や発達の当事者が制作した作品は、これまでにもアウトサイダーアート(アール・ブリュット)として受け入れられてきました。 それが原因か、とくに発達障害者については芸術面でのセンスがすぐれている、という偏見まで生まれているようです。今回この記事で書くのは、そんなメンタルに障害を抱えた人間が、芸術に活路を見出そうとして失敗した話です。 「障害者はみんな芸術家」 そんなものは当然ですが、あくまでもスローガンでしかなく、踊らされると人生を遠回りしてしまいかねません。 芸術を自己肯定のために使いすぎるのは、あまりおすすめできない、という反面教師にしてもらえたら、と思います。 診断、そして芸術へ 精神を病んだと