松浦弥太郎の半生を綴った『最低で最高の本屋』。 タイトルがいい。 最低の本屋。 最高の本屋。 どんな本屋なのだろう? 思わず気にさせられてしまうフレーズだ。 バリスタの傍ら、本屋でも働くぼくは、本の重さ、向こう側にいる人の人生を考えさせられる。 ぼくが選んだ本を手に取って、人生を変えるきっかけを作るひとがいるのかもしれない。 そういえば、自分もそうだった。 大切なことの多くは、本から学んだ。 高校や、街の図書館。ヴィレッジヴァンガードに並ぶ、奇怪な世界。仙台河合塾から道を進み、角を曲がればあゆみブックスがあった。入って右には、アートのコーナー。ここにいると安心する。 さて、今日はなにを読もうか。 前から気になっていた、バタイユを買ってしまおうか。 分かったような、分からないような気で(つまり分かっていない)、エロティシズムの世界に足を踏み入れたりした。 どんな本にも著者がいて、編集者がいて