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ブックマーク / yoshikei151791.blog112.fc2.com (4)

  • ミシンと蝙蝠傘との解剖台の上での偶然の出会い

    松浦弥太郎の半生を綴った『最低で最高の屋』。 タイトルがいい。 最低の屋。 最高の屋。 どんな屋なのだろう? 思わず気にさせられてしまうフレーズだ。 バリスタの傍ら、屋でも働くぼくは、の重さ、向こう側にいる人の人生を考えさせられる。 ぼくが選んだを手に取って、人生を変えるきっかけを作るひとがいるのかもしれない。 そういえば、自分もそうだった。 大切なことの多くは、から学んだ。 高校や、街の図書館。ヴィレッジヴァンガードに並ぶ、奇怪な世界。仙台河合塾から道を進み、角を曲がればあゆみブックスがあった。入って右には、アートのコーナー。ここにいると安心する。 さて、今日はなにを読もうか。 前から気になっていた、バタイユを買ってしまおうか。 分かったような、分からないような気で(つまり分かっていない)、エロティシズムの世界に足を踏み入れたりした。 どんなにも著者がいて、編集者がいて

  • ミシンと蝙蝠傘との解剖台の上での偶然の出会い

    1781年 「枕返し」という妖怪をご存知でしょうか。 ある先輩と話している時「わたしは妖怪になるんなら、枕返しがいい」と言われた。 「枕返し」とは、寝ているひとの枕を動かしてイタズラする妖怪らしい。 「なんでですか」 「だって無害じゃない」 だったら「もし妖怪になったら?」とか考えなくてもいい気もするのだけど。 先輩はきっと妖怪になりたかったんだろう。 逆妖怪人間である。 この絵は鳥山石燕作だけど、地方によっては子供の姿だったりするらしいです。 子供だと、イタズラっぽさが増してかわいい。 妖怪なのに、妖怪らしい悪のパワーを持っていないのがポイントだ。 首の短いキリンがいたら絶対かわいい。 ギャップ萌えは妖怪界にもあるのです。 一説に枕を返された人間は死ぬ、という言い伝えもあるらしい。 別世界の入り口である、睡眠。 世界を天変させるという意味で、枕を返すのは恐ろしいことらしいが、どこか夢がな

  • ミシンと蝙蝠傘との解剖台の上での偶然の出会い

  • ミシンと蝙蝠傘との解剖台の上での偶然の出会い

    2024-07 « 12345678910111213141516171819202122232425262728293031 » dépaysementとは来、フランス語で「人を新しい環境に置くことで生じる違和感」を意味する語である。 このデペイズマンはシュールレアリスム運動の中で非常に重要な地位を占めていて、来在るべきものを全く違う場所に置くことで生まれる超現実的な空間、不条理な関係を作り、一見無関係なそれぞれが相互が挑発し、刺激的なイメージを生じさせる技法である。 19世紀の詩人であるロートレアモンの『マルドロールの詩』にある、「ミシンと蝙蝠傘との解剖台の上での偶然の出会いのように美しい」とはその象徴で、シュールレアリスムの一種の合言葉であって、当ブログのタイトルはそこから採っている。 このデペイズマンを好んで用いたのがベルギー生まれのルネ・マグリットである。私は個人的にマグリッ

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