2009年頃から、不気味な都市伝説がネット上で流布されている。「八尺様」という巨大な女妖怪に関する話題が静かなブームとなっているのだ。2ちゃんねるや都市伝説系サイトでは、今までもいくつかの都市伝説や怪談が流布されている。例えば、南極に棲む人間に似た巨大な生物「ニンゲン」、見た者は発狂するという「くねくね」、憑き物の一種である「被猿(ヒサル)」など、ネットから始まり、リアルな社会にまで拡散していく現代妖怪は多い。 今回、取り上げた「八尺様」の情報を整理すると、2m以上の巨大な女が若い男に目をつけ、とり殺すという物語が多く、鬼女や山女の伝承上に位置する現代妖怪談のように思える。「八尺様」が身につけている服装は赤い服とも、黒いロングコートともいわれているが、中には着物であったという話もある。 また「八尺様」の伝承地に関しても諸説あり、山陰、東北、北陸という候補地が噂されている。さらに、この妖怪は