※ こちらの記事は2014年12月18日の記事を再掲しています。 カザフスタンの片田舎で、住民が次々と「眠り病」を発症するという恐るべき事態が発生している。「眠り病」といってもナルコレプシーなどの睡眠障害とは異なり、ひとたび発症すると数日間にわたり目を覚ますことがないという、摩訶不思議な病気の実態と原因とは――。 ■謎の「眠り病」蔓延の経緯 今月14日、ロシア国営放送局「ロシア・トゥデイ」が報じたところによると、謎の病気を発症しているのは、カザフスタンの首都アスタナから450kmほど北に位置するカラチという小さな村の住民だ。 2010年4月、この村の1人の女性が、何の前触れもなく深刻なめまいとだるさに襲われ始めた。女性は、やがて自力で立ち上がることも困難になった上、記憶障害も起こしたのち、数日間眠り続けるという奇妙な経過をたどった。医師は虚血性の発作と診断し、女性の命にも別状はなかったが、