「手数王」の異名を持ち、昨年ドラム歴50周年を迎えた日本を代表するドラマー菅沼孝三。自らが主宰する「ドラム道場」を全国7カ所で展開するほか、講師として音楽大学や専門学校で教鞭をとり、有望な若手ドラマーを次々と世に送り出している。その長いドラム人生を振り返りながら、菅沼流教育論やドラムの未来について語ってもらった。 ドラマーの層が厚くなった昨今は「ドラマー戦国時代」 ―昨年11月にリリースされた活動50周年記念アルバム「ドラム・パラダイス」では、タイトル曲でお弟子さんたちと共演されていますよね? はい。8歳から僕のところへ来ている川口千里ちゃんや平陸くん、Tスクエアの坂東慧くん、娘のSATOKO が参加していて、曲の中でドラムのソロまわしをやっていますよ。みんな素晴らしいプロドラマーです。 生徒さんの中にはほかにも、広島県の天才ドラマーとらたろうくん(6歳)はネット上で、すでに有名ですね。5