2022年7月28日、埼玉県立図書館は、埼玉県がインターネット上で公開している刊行物のデジタルデータ(デジタル行政資料)を、「埼玉県立図書館デジタルライブラリー」で提供を開始したことを発表しました。 同館は、2021年度からデジタル行政資料の収集・保存を開始していました。発表によると、2022年7月現在、180件のデジタル行政資料を公開しているとしています。また、今後は、埼玉県内市町村の発行するデジタル行政資料も収集・保存の対象としていくとしています。 図書館からのお知らせ(埼玉県立図書館) https://www.lib.pref.saitama.jp/information/index.html ※2022年7月28日付で「埼玉県発行の「デジタル行政資料」の公開について」とあります。 埼玉県発行の 「デジタル行政資料」の公開について(埼玉県立図書館) https://www.lib.p
地域資料収集としての自治体資料自動収集システムの開発 静岡県立中央図書館企画振興課・杉本啓輔(すぎもとけいすけ) 2022年5月,静岡県立中央図書館(以下「当館」)は,地域資料収集の一環として,静岡県内の自治体ウェブサイトにアップロードされた要項・要領,広報誌,行政資料等(以下「自治体資料」)のPDFを自動収集するシステムを県内IT事業者と共同開発したことを発表した。 本稿では,他の図書館の参考となるよう,開発の背景とシステム概要及びその有用性を記述する。また,このシステムは実証実験的要素が強いため,現状における課題も併せて記述し共有したい。 なお,このシステムは,2021年度中に当館が行ってきた「図書館DX実証実験」の一部であり,その他の実証実験については,拙稿「静岡県立中央図書館Webサービス拡充事業の事業報告及びその課題」を参照されたい。 ●開発の背景 従来,自治体資料は紙媒体で発行
概要 ノートブック 実行方法 入力フォルダの準備 ノートブックの実行:1.初期セットアップ ノートブックの実行:2.設定 ノートブックの実行:3.実行 まとめ 追記 2022.05.02 2022.04.30 概要 前回、Google Cloud PlatformのCompute Engineを用いたNDLOCRアプリの実行方法を共有しました。 nakamura196.hatenablog.com ただし、上記の方法は手続きが一部面倒で、かつ費用がかかる方法です。本番環境で使用するには適した方法ですが、小規模に、または試験的に使用するにはハードルが高い方法でした。 この課題に対して、 @blue0620 さんがGoogle Colabを用いたNDLOCRアプリの実行方法を作成されました。 https://twitter.com/blue0620/status/151929433215901
2022年3月22日、国立国会図書館(NDL)のNDLラボが、「次世代デジタルライブラリー」の全文検索対象を著作権保護期間が満了した図書資料全件約28万点に拡大したと発表しました。 2022年度にNDLが実施しているデジタル化資料の光学文字認識(OCR)テキスト化事業の成果物の一部であり、技術的検証の実施や成果の迅速な提供のため、国立国会図書館デジタルコレクションの全文検索機能とは別に提供しているとあります。 「次世代デジタルライブラリー」の全文検索対象を著作権保護期間満了図書資料全件に拡大しました(NDL Lab, 2022/3/22) https://lab.ndl.go.jp/news/2021/2022-03-22/ 参考: 国立国会図書館、「次世代デジタルライブラリー」の全文検索対象拡大と画像検索機能改善を実施 Posted 2022年2月1日 https://current.n
2020年9月29日、総務省が、大規模公開オンライン講座(MOOC)のプラットフォーム「gacco」において、データサイエンス・オンライン講座「社会人のためのデータサイエンス演習」を開講しました。 同講座は、2020年9月に実施した講座を再び開講するものであり、業務やビジネス上の分析事例を中心に、実践的なデータ分析手法を学習することができます。 登録料および受講料は無料であり、誰でも受講登録が可能です。 データサイエンス・オンライン講座「社会人のためのデータサイエンス演習」の開講(総務省, 2021/9/28) https://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01toukei09_01000065.html データサイエンス・オンライン講座「社会人のためのデータサイエンス演習」(gacco) https://gacco.org/stat-japan2/ 参
2019年10月2日、島根大学附属図書館が、9月30日からデジタルアーカイブの利用条件を改訂したと発表しています。 これまでは、クリエイティブ・コモンズ・ライセンス表示4.0(CC BY)を準用していましたが、新たなライセンスロゴを定めたものです。 ロゴは、所蔵館・所蔵者の表示、公開範囲(アクセス可能な範囲)の表示 (Accessible Anywhere(公開コンテンツ)、On-Campus Use Only(学内限定コンテンツ)、Login Required to Use(認証コンテンツ))、著作権の状態の表示(No-Copyright(著作権保護期間終了)、Copyright NOT Evaluated(著作権未評価、一部が著作権保護期間内の可能性がある)、In-Copyright(著作権保護期間内)等)からなります。 また、書誌的事項(コンテンツのタイトルや作成年等の情報)やIII
福井県立図書館の新システム:新機能の導入と連携の強化 福井県立図書館・高村美由紀(たかむらみゆき) 福井県立図書館は,福井県文書館,福井県ふるさと文学館3館で共同使用する新システムを,2019年4月に稼働した。 福井県立図書館のシステムは,1994年に図書館独自で導入していたが,2003年2月に福井県文書館,2015年2月に福井県ふるさと文学館が,同施設内に併設されることになり状況が変わった。2018年には,前回の更新から4年が経過し,次年度中にサーバ,クライアントともにOSのサポートが終了することによるシステム更新の時期に来ていた。さらに,スマートフォンを含むモバイル端末の普及が進み,インターネットを通じたサービスへの要求が高まり,3館及び当館の分館である若狭図書学習センターが所蔵する資料や情報を,より有効にかつ機能的に活用してもらうための仕組みが求められた。そこで,現行システムの機能を
あけましておめでとうございます。2018年も色々ありましたが、国立国会図書館デジタルコレクションでIIIFが採用されるという、業界的には大きな出来事がありましたね。IIIFは元々、フランス国立図書館・英国図書館が言い出しっぺに名を連ねている上に、バイエルン州立図書館でも採用して、米国議会図書館でも2018年6月にはIIIFカンファレンス(年次総会)を開催することになっていて…というタイミングで、ようやく日本の国立国会図書館もデジタル化資料共有の輪の中に入ってくれたということで、ほっと一安心の2018年でした。がんばってくださった関係者の方々には感謝すること至極です。 ところで、この業界をしばしば熱くさせるパブリックドメイン資料の公開とその扱いについて、昨年、少し面白い話がありました。私も少しだけ話をさせていただいた、東京大学学術資産アーカイブ化推進室によるセミナーでのことだったのですが、著
総合図書館が公開するデジタル画像やメタデータをもっと便利に活用していただくために、当館ではデジタル画像等の利用条件を変更しました。 総合図書館の所蔵資料のうち、以下の条件に該当する画像等は利用目的を問わず、特段の手続きなく利用することができます。是非、ご活用ください。 ■対象となるデータの条件:次の条件を全て満たすものが対象です 総合図書館の所蔵資料のうち、著作権の保護対象ではない資料のデジタル画像及びその関連データ 総合図書館がインターネット上に公開したもの ■利用条件 閲覧、印刷、ダウンロード、リンク形成はもちろん、二次利用(画像の転載、改変、再配布など)についても手続き不要です。「商用」「非商用」などの利用目的も問いません。 ただし二次利用の際は、当館の所蔵資料であること、また画像の改変を行った際はその旨の明示をお願いします。 (表示例)『源氏物語』(東京大学総合図書館所蔵) (表示
2017年12月7日、青森県立図書館が、デジタルアーカイブをリニューアルしたと発表しています。 青森県立図書館デジタルアーカイブが新しくなりました!(青森県立図書館,2017/12/7) http://www.plib.pref.aomori.lg.jp/viewer/info.html?id=194 青森県立図書館 デジタルアーカイブ http://www.plib.pref.aomori.lg.jp/top/digital/index.html 関連: 青森県立図書館 デジタルアーカイブ(国立国会図書館インターネット資料収集保存事業,保存日:2017/10/19) http://warp.da.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/10983562/www.plib.pref.aomori.lg.jp/top/digital/index.html 参考: 青森県立図書館、あ
富山県立図書館が、2017年6月1日から、「行政資料デジタルデータ公開サービス」を開始したと発表しています。 近年電子ファイルでの行政資料の刊行が増加していることから、これらの電子ファイルを収集・保存し、公開するもので、まずは、県機関が刊行する行政資料のうち電子ファイル形態のみで刊行されているものについて、同館OPACで検索・閲覧できるようにしています。 ウェブサイトの更新などにより見ることができなくなった過去の電子ファイルが閲覧でき、今後も順次追加される予定です。 該当資料は、書誌詳細画面の「資料情報」欄に「PDF表示」というリンクが貼られています。 はじめます「富山県立図書館行政資料デジタルデータ公開サービス」(富山県立図書館) http://www.lib.pref.toyama.jp/attach/EDIT/000/000245.pdf 富山県立図書館OPAC http://lib
昨日、ウェブを見ていたら「第48回図書館活用講座 講演「『非水創作図案集』と広告デザイン」とワークショップ」という京都府立図書館のイベントを見かけました。興味を引いたのは次の一文。 講演会の後、国立国会図書館デジタルコレクションを活用し、講演テーマと関連するデザインのブックカバーをパソコンで作成します。パソコン持ち込み歓迎。 第48回図書館活用講座 講演「『非水創作図案集』と広告デザイン」とワークショップ そういえば、以前に某所にて同じようなことを考えたことがあったなぁ、そして没られたなぁ。ということを思い出しました。物事は思いつくよりも実行することのほうが難しいことも少なくなく、そういう意味では中の人はきっとえらい頑張ったんだろうなぁと思います。京都のみなさんに敬意を表して、というわけではないのですが、せっかく思い出したので、その時に見つけた資料などを紹介しようと思います。もし、気になる
2017年5月5日、米国議会図書館(LC)が、米国内の日系アメリカ人の強制収容所内で第二次世界大戦中に発行されていた新聞をデジタル化して公開したと発表しています。 13の収容所で発行され、のちにLCがマイクロフィルム化した4,600点を超す、英語もしくは英語・日本語併記の新聞がデジタル化されています。 Journalism, Behind Barbed Wire(LC,2017/5/5) https://blogs.loc.gov/loc/2017/05/journalism-behind-barbed-wire/ Japanese-American Internment Camp Newspapers, 1942 to 1946(LC) https://www.loc.gov/collections/japanese-american-internment-camp-newspapers
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