PART2 Skype、その通信の仕組み:特集:Skypeは企業IP電話を変えるか(3/4 ページ) ●基本はUDPパケットの投げ合い 最もシンプルな通信が行われるのは、同一LAN内のノード同士の通話である。間に何も遮るものがなければ、ダイレクトにP2Pによる通話が行われる。多くのリアルタイムアプリケーションと同様に、Skypeにおいても、セッション管理よりもスピード優先のUDP(*7)が使われている。Skypeによる音声通話は、ノード同士が相手のノードへ向かってUDPパケットを投げ合うことで行われる。 ●NAT越えの仕組み(1):STUN(UDP Hole Punching) ところで、実運用となると、同一LAN内で通話が必要になるようなケースはむしろ稀である。IP電話を活用したいのは部署間、会社間でのコミュニケーションだが、インターネットを経由した通信となると話は変わってくる。通話した