鹿児島県の伊藤祐一郎知事は3日の定例会見で、来春の九州新幹線全線開業に合わせ、鹿児島中央−新大阪を最短の3時間47分で直通運転することが検討されている新列車「みずほ」について、「シンボル的に短い時間でつなぐ列車は必要だが、名前は好きではない」と不満を見せた。 知事は、「みずほ」がかつて熊本−東京を結んでいた寝台特急(ブルートレイン)と名称が同じだと指摘。新大阪直通の「さくら」が熊本発着になることを懸念し、地元経済界とともにJR九州に鹿児島中央発着を要請してきた経緯もあり、熊本止まりを想起させる列車名に「相談があったら否定しますね」などと述べた。 「さくら」が公募で決まったことから「3時間47分のさくらと、そうでないさくらがあってもよかった」とした上で、県へ連絡がないまま名称が報道されたことに、「不思議なことが起こった」と疑問を呈した。 最後は「もう変えられないのだからあまり騒がないで