多くの製造業においては、工場の稼働率が、重要な管理指標として今も使われている。3週間前のエントリ「原価の秘密 - なぜ、黒字案件だけを選別受注すると赤字に陥るのか 」(2014/07/06)でも説明したように、製品の個別原価を計算する際、材料費や労務費などの他に、製造機械の使用時間に応じた費用を含めるのが普通だ。その製品の加工作業で、製造機械が何時間必要だったかをベースに、機械のコストをチャージする。いわば“機械の使用料”だ。 個別の機械1時間あたりの使用料単価を『機械賃率』と呼ぶが、これは各機械の年間の維持費用(減価償却費等)を、年間の実稼働時間で割って計算する。機械の遊んでいる時間が多いほど、実稼働時間は減るから、同じ作業をしていても原価が上がる、というのがふつうの会計の仕組みだ。だから、製造業では稼働率を上げるべく、あれこれと努力するという訳である。 そして、前回のエントリを読まれた
本学の大学院の教員が代わる代わる執筆している IT News Letterの執筆を先月頼まれたため、アマゾン・コムの戦略 -サービスの垂直統合と顧客中心主義-というショートペーパーを書きました。 アマゾンはフルフィルメントにも本気であることが、今年のKiva Systemsの買収ではっきりしてきました。そのため、サービスの垂直統合戦略が見えてきました。製造とサービスとを垂直統合する戦略はよく聞きますが、サービスだけの垂直統合の戦略は珍しいでしょう。 今週木曜のカンブリア宮殿は、アマゾンの特集ということで楽しみです。予告編によるとアマゾンの倉庫も取材したようなので録画予約しておきました。私のeビジネスの授業では、ここ数年、「ぷっすま」でのアマゾンの倉庫の取材の映像を見せていました(一部の学生には好評だったみたいですが、ちょっと...)。今年は、カンブリア宮殿の映像を使えそうです。 また、今年
寂しい、けれど...。 Mac OS Xは、先週発表されたMountain Lionで「OS X」になりました。そう、「Mac」がなくなったんです。これは明確な意図があってのネーミングだと思われます。つまり、20年以上も続いてきたMacintoshというデスクトップメタファーの終わりが近いことが示されているのではないでしょうか。 これは、MacBookやiMacがなくなる、ということではありません。でもそうしたコンピューターを定義してきた、ソフトウェアの魂の部分が入れ替わっていくということです。おそらくあと2年もすれば、MacintoshはiOSという新しい花に命を譲った老木のような存在になっていることでしょう。 そんな見方を否定したい人もいるかもしれませんが、これが今実際に起こっている現実です。アップルがアプリ中心のユーザー体験モデルを構築しつつある一方では、マイクロソフトも情報中心のM
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