「ヨウ素時計反応」とは、ヨウ素デンプン時計反応とも言い、反応速度論の演示実験に用いられる古典的な時計反応でスイス人化学者のハンス・ハインリヒ・ランドルトが発見しました。今回は、そんなマジックのような不思議な化学反応実験をご紹介します。 この反応では、2つの無色透明の液体を混合すると最初は目に見える反応は起こりません。しかし、しばらく経過してから混合液体が突然深青色に変化します。 液体の中では、2つの化学反応が連続して起こっており、その作用によって色が次々に変化しています。 この反応にはいくつかのバリエーションがあり、いずれもヨウ素デンプン反応を利用しています。