2015年、米海軍の飛行士たちが、フロリダ州の大西洋岸で「ゴーファスト」と名付けられた未確認飛行物体に遭遇。F/A-18戦闘機の銃に搭載された赤外線カメラで記録された物体は、目撃者が無線で驚きの声を上げる中、海面を横切っていく。(VIDEO BY U.S. DEPARTMENT OF DEFENSE) 6月25日、米議会に「UFO報告書」が提出された。目撃者の証言を含めつつ、その内容を検証するシリーズの第3回(第1回はこちら)。 米国の兵器システム設計者と、ロシアや中国で同じ仕事をしている人たちの間では、目に見えないいたちごっこが続いている。シリア、台湾、ウクライナなどでは、通称「カラス(crows)」と呼ばれる軍事専門家たちが、電磁領域の覇権を争っている。 「時とともに、航空機やミサイルに搭載されているセンサーはどんどん高性能になっていきます」。軍需企業ノースロップ・グラマン社の陸海セン