玄 丞烋助教授(京都大学再生医科学研究所)の研究グループは、これまで広く生体接着剤として使用されていましたが、C型肝炎のリスクがあるフィブリン糊に代わる、安全で安価な生体接着剤を開発することに成功しました。この研究成果は、6月12日(月)〜14日に東京で開催される繊維学会で発表されました。 京都大学再生医科学研究所とバイオベンチャー株式会社ビーエムジーとの共同開発 研究概要 生体接着剤の中で多くの分野で大量に使用されているのはフィブリン糊である。しかし、血液凝固作用を利用した血液製剤であるため、C型肝炎の感染症問題が非常に大きな社会問題となっている。現状は、各病院ともフィブリン糊の使用に際して、患者よりC型肝炎のリスクがあることを理解している旨の承諾書を取った上で使用されており、フィブリン糊に代わる安全性の高い医療用シーラントの出現が切望されている。また、フィブリン糊の接着力は低く創傷面か