2012年2月18日のブックマーク (2件)

  • 第82回 これからの世界をどう読むか――3つの時代の並存(上)

    世界経済危機とドル暴落の恐れ……ずっと言われてきた問題がついに現実化しつつある。これからの世界はどうなるか。日、そしてわれわれはどう生き抜けばいいのか。今秋、筆者は慶應SFCの授業「パブリック・ガバナンス」で学生たちとこの問題を討議している。教材はジャック・アタリ、サミュエル・ハンチントン、レーニンなど世界の思想家の代表作だ。毎週一冊ずつ読みながら日への意味を考える。今回と次回はそこから見えてきたことを紹介したい。 一足先にテロとバブル崩壊の両方を経験した日 1989年にベルリンの壁がなくなり東西冷戦が終わった。その後しばらくは「米国一国集中」「パクス・アメリカーナ」の時代だと言われたものの約10年後の2001年、9・11事件が起きた。それを契機に米国型資主義とイスラム原理主義との対峙が新たな“南北問題”となる。そして今回の経済危機で強いドルの時代が終わりを告げつつある。通貨が弱く

    第82回 これからの世界をどう読むか――3つの時代の並存(上)
    bei_son
    bei_son 2012/02/18
    世界は三つの時間軸から構成される時代にさしかかっており、そこに冷戦時のような単一的な世界観は意味をなし得ない。21世紀型のグローバリゼーション、地域問題、国家統制の三つが複雑に絡み合い、時に中国のよう
  • 第87回 「地域戦略」をどう描くか(下)――先行き、外向けのブランディングと割り切るべき

    前回は地域戦略を作るときには抽象論や夢に流されず、「課題別」「地区別」そして「担い手別」にものごとを切り分けて考えるべきと述べた。また戦略立案以前に企業戦略と同様の冷徹な現状分析が必要だとも述べた。確かに地域は「戦略性」を企業に学ぶべきだ。だが「地域」と「企業」は違う。今回は「地域戦略」の「戦略性」について考えたい。 「幸せ」「成功」の定義はさまざま 企業戦略の成功の定義は明快だ。収益の拡大・成長、そして持続性である。地域の成功もある程度は同じだ。だが理想とする地域の姿は人によって様々だ。典型が開発か保全かという路線対立だ。人生の成功が資産や子孫の数だけでは測れないのと同様に地域の繁栄(人口、経済)は必ずしも地域の戦略的成功を意味しない。だから地域戦略は立案が難しい。作るのは簡単でも支持と同意は取り付けにくいからだ。 また厄介なことに地域の人々から広範な支持を取り付けると総花、散漫な地域戦

    第87回 「地域戦略」をどう描くか(下)――先行き、外向けのブランディングと割り切るべき
    bei_son
    bei_son 2012/02/18
    日本はブランディングが下手である。アメリカ輸入の中央集権体制が日本を画一的なものにし、都道府県レベルで見たときの地域ブランドがその潜在性とは裏腹に限定的なものになっている。