YAPC::Hakodate 2024での発表内容です。 https://yapcjapan.org/2024hakodate/
これは、豆蔵デベロッパーサイトアドベントカレンダー2022第8日目の記事です。 JSON Web Token(JWT)の単語を目にすることがよくあると思いますが、それと一緒に認証と認可や、RSAの署名や暗号化、そしてOpenIDConnectやOAuth2.0までと難しそうな用語とセットで説明されることも多いため、JWTって難しいなぁと思われがちです。しかし、JWT自体はシンプルで分かりやすいものです。そこで今回は素のJWTの説明からJWS、そしてJWT(JWS)を使った認証を段階的に説明していきます。 おな、この記事はJWT全体の仕組みや使い方の理解を目的としているため、以下の説明は行いません。 RSAやHMACなど暗号化やアルゴリズムの細かい説明 JWTを暗号化するJWEとJSONの暗号鍵表現のJWKについて OpenIDConnectとOAuth2.0について 記事は上記のような内容
SSHの鍵生成には暗号論的に安全な疑似乱数を使おうという話。 暗号論的に安全ではない疑似乱数がどれだけ危険かというのを、簡単なCTFを解くことで検証してみました。 背景 SSH公開鍵に自分の好きな文字列を入れる、という記事を読みました。 かっこいいSSH鍵が欲しい 例えばこのSSH公開鍵、末尾に私の名前(akiym)が入っています。 ssh-ed25519 AAAAC3NzaC1lZDI1NTE5AAAAIFC90x6FIu8iKzJzvGOYOn2WIrCPTbUYOE+eGi/akiym そんなかっこいいssh鍵が欲しいと思いませんか? かっこいい!真似してみたい! そこまではいいんですが、問題は実装です。 秘密鍵を生成する際の乱数生成には高速化のために Goのmath/randを使っていますが、乱数が用いられるのは公開しない秘密鍵自体であり、このアルゴリズム自体はLagged Fib
DNSは趣味でやっているだけですし有識者のレビューを経ているわけでもないので誤りを含むかもしれませんが、DNS界隈には優しい人しかいないのできっと丁寧に指摘してくれるはずです。 追記:めちゃくちゃ丁寧にレビューしていただいたので修正いたしました。森下さんほどの方に細かく見ていただいて恐れ多いです...(学生時代に某幅広合宿で森下さんの発表を見てDNSセキュリティに興味を持った) 4万文字を超える大作、おつかれさまです。わかりやすく書けていると思いました。 ざっと読んで、コメントしてみました。ご参考まで。https://t.co/bVj5WeFHQr https://t.co/ku5NOx6ua8— Yasuhiro Morishita (@OrangeMorishita) 2024年2月19日 要約 背景 詳細 DNSSECとは? DNSSECの可用性 鍵タグの衝突 攻撃内容 SigJam
はじめに みなさまは「自己暗号化ドライブ」をご存知でしょうか。今回の記事では、自己暗号化ドライブ、なかでも特にOpal準拠の自己暗号化ドライブ(単にOpalドライブとも呼ばれます)の特徴について解説します。 自己暗号化ドライブとは? Opalとは? Opal準拠以外の自己暗号化ドライブ Opal準拠の自己暗号化ドライブの機能 Opal準拠の自己暗号化ドライブのメリット まとめ 自己暗号化ドライブとは? 自己暗号化ドライブとは、ハードウェアにてドライブ全体の暗号化をおこなっているドライブ(記憶装置)の事です。Self-encrypting Drive、略してSEDとも呼ばれています。ソフトウェアで後から暗号化をするのではなく、ハードウェアであらかじめ暗号化を実装しているHDD、SSDの事です。 NEC製PCの場合、「暗号化機能付きHDD/SSD」を選択した場合、自己暗号化ドライブが搭載されま
CISAによるMFAのガイダンス CISAが多要素認証(MFA)に関する報告書2種類を公開 フィッシング耐性の高いMFA実装 IT管理者、ネットワーク管理者向けに多要素認証を使う上での脅威 を理解してもらうためのガイダンス。それぞれの実装方式にどのよ うな脅威があるかを解説 MFAアプリケーションでの番号照合の実装 フィッシング耐性の高いMFA実装を導入できない場合の次善策と なる番号照合型MFAの導入を促すためのガイダンス CISA Releases Guidance on Phishing-Resistant and Numbers Matching Multifactor Authentication | CISA https://www.cisa.gov/uscert/ncas/current-activity/2022/10/31/cisa-releases-guida
前振り 全国の暗号を使うエンジニアの皆さんこんにちは。今日は暗号移行とRSA暗号の話をしたいと思います。まず暗号を利用している皆さんであればCRYPTRECの「電子政府推奨暗号リスト」のことはご存じですよね!(言い切るw) CRYPTRECから2022年7月(昨年夏)に暗号強度要件(アルゴリズム及び鍵長選択)に関する設定基準(PDF直リンク)が公開されました。この中では暗号のセキュリティ強度で各種暗号と鍵長が整理されています。セキュリティ強度はビットセキュリティと呼ばれるビットサイズ(共通鍵暗号の場合のビット長)で区分されます。暗号アルゴリズムが違ってもセキュリティ強度で比較ができるということですね。例えば現在一般的に良く使われているセキュリティ強度は112ビットセキュリティが多く、これにはデジタル署名であればRSA暗号の2048ビットやECDSAのP-224等が含まれます。今日は公開鍵暗
2023年1月5日以降、2億件を超えるTwitterアカウントのデータを公開したと主張する投稿がハッカーフォーラムで行われていたことを複数の報道機関が報じました。*1ここでは関連する情報をまとめます。 自分が影響を受けたのかを確認するには 約2億件のデータに自分のメールアドレスが含まれているか(影響対象か)はHave I been pwnedを使って確認することが可能。 メールアドレス入力後に「pwned?」をクリックし、「Twitter (200M)」と表示された場合は、今回のデータに含まれている。(それ以外のリークに含まれていた場合は別のリーク情報も表示される。) メールアドレスがリークデータに含まれていた場合にTwitter (200M)が表示。 Twitter APIの脆弱性より流出したデータと主張 Twitter APIに第三者が他人のアカウント情報を取得できる脆弱性が2021年
「解除不可能」ロシア・ハッカー犯罪集団のコンピューターウイルスはなぜ解除できたのか? サイバー攻撃を受けた徳島・半田病院、復旧の裏で起きていたこと【前編】 2021年10月、徳島県つるぎ町の町立半田病院が、ロシアを拠点とするハッカー犯罪集団からサイバー攻撃を受けた。身代金要求型の「ランサムウエア」と呼ばれるコンピューターウイルスによる攻撃で、電子カルテなどのデータが盗まれ暗号化されてしまい、病院機能がダウンした。ウイルスは高度な暗号技術が使われており、身代金を支払わないと「解除は不可能」とされる。病院は「身代金は支払わない」と表明し、東京都内のIT業者に調査とシステムの復旧を依頼、2カ月後には復旧して全診療科が再開した。解除不可能なウイルスは一体どのようにして解除できたのだろうか―。ハッカー犯罪集団、復旧を請け負ったIT業者らに取材を敢行し、その「謎」に迫った。(共同通信=角亮太) ▽未明
「もしも〜だったら」を確認するパスワード保護Excelファイル (俗に言う暗号化Excelファイル) のパスワードをcrackする難易度ってどれくらいだろうか? と、ある事案 (参考リンク1) からの連想で急に確認したくなった。もちろん、事案のプレスリリースで述べられている「暗号化処理」が、Excelの機能を使ってExcelファイルをファイルレベルで保護する手法 (参考リンク2) なのか、それ以外の別の手法なのかは現時点で明らかになっていないので、これは「もしも前者だったら」の一種の私的な実証実験である。 実験の際には自分に条件を課し、手元のUbuntu環境にはもちろん純正のMicrosoft Excelは無いので、一連の内容をコマンドライン (CLI) のみでやってみようと考えた。 1. Secure Spreadsheetでパスワード保護Excelファイルを作成参考リンク3によると、次
© Hitachi, Ltd. 2020. All right reserved. 制御システムセキュリティの標準化動向 ~IEC 62443の最新状況と認証制度の紹介~ 2020年 2月14日 (株)日立製作所 研究開発グループ 藤田 淳也 JPCERT Coordination Center : JPCERT Coordination Center DN : c=JP, st=Tokyo, l=Chuo-ku, o=Japan Computer Emergency Response Team Coordination Center, cn=JPCERT Coordination Center, email=office@jpcert.or.jp : 2021.06.09 10:47:29 +09'00' © Hitachi, Ltd. 2020. All right reserved.
はじめに こんにちは。事業推進部でOffensive Teamを担当する永井です。 先日のApple発表会では新型のiPhoneやApple Watchなど心躍る製品が色々と発表されましたね。筆者は特に新型iPad miniが心に刺さっています。 さて、今回はApple関連の話として「macOSの暗号化zipファイルはパスワード無しで解凍できる」というネタについて書いていきます。 解凍できる条件 何を言っているんだと思われるかもしれませんが、macOSで作られた暗号化zipファイルは以下の2つの条件を満たす場合にパスワード無しで容易に解凍が可能です。 zipの暗号化方式がzipcryptoである (通常の暗号化zipファイルは基本的にzipcryptoが利用されています) zip内のいずれかのディレクトリの中身が.DS_Storeファイルおよび何らかのファイル1つである このうち1.は基本
2017年6月に、米国政府機関であるアメリカ国立標準技術研究所(NIST)が「Electronic Authentication Guideline(電子的認証に関するガイドライン、以下『本ガイドライン』と略)」の最新版である「NIST SP 800-63-3」を発表しました。 本ガイドラインが世界の電子認証にどのような影響を及ぼすのか、特にパスワードと関連が多い部分に特化して解説します。 NIST SP800-63-3の位置づけ NISTは、アメリカ政府(商務省)傘下にある国営の研究所です。本ガイドラインは「現在の技術的動向を踏まえたうえで、アメリカ政府はこのような電子認証を取り入れるべき」というアメリカ政府向けの報告・提言という位置づけになります。この報告書を受けて、アメリカ政府はあらゆる電子認証に関するシステムを徐々に更新することで、不正アクセスや攻撃などの脅威から政府のデータを守り
By Kevin Bock, Abdulrahman Alaraj, Yair Fax, Kyle Hurley, Eric Wustrow, and Dave Levin August 12, 2021 This work was presented at USENIX Security 2021 and received a Distinguished Paper Award. Our conference talk is also available here. Summary: We discover a new way that attackers could launch reflected denial of service (DoS) amplification attacks over TCP by abusing middleboxes and censorship i
政府向けシステムに関わったことがある身からすると、政府向けシステムの話をするときに前提として知っておいてほしいことは、住基ネット最高裁判決に「現行法上,本人確認情報の提供が認められている行政事務において取り扱われる個人情報を一元的に管理することができる機関又は主体は存在しない」という骨子があること。これによって政府向けシステムは個人情報を一元的に管理できず、個人情報は各自治体で分散管理しかできない。この文面でググれば政府がどれだけこの骨子を気にしているかは分かると思う。 今回の話は「国民マスターテーブルを持たずに認証するにはどうすべきか」という政府向けシステムで常に挙がる課題で、良いアイデアがある人は政府に提案しにいってほしい。個人情報保護法の目的外利用に違反しない上で。 はがき送りつけこれをできるのは自治体のみで防衛省はできない。防衛省は国民の住所氏名を知らないのではがきを送れない。防衛
Introduction 11 May 2021 — This website presents FragAttacks (fragmentation and aggregation attacks) which is a collection of new security vulnerabilities that affect Wi-Fi devices. An adversary that is within range of a victim's Wi-Fi network can abuse these vulnerabilities to steal user information or attack devices. Three of the discovered vulnerabilities are design flaws in the Wi-Fi standard
News July 31, 2024 – Paul Jerimy I created a print on demand shop on Red Bubble if you’d like to print this roadmap: https://www.redbubble.com/people/pauljerimy/shop I recommend the poster or desk mat but you can print this roadmap on several other mediums too. I tested a large poster and it printed well, but would be better as a medium. If you choose a T-Shirt, you won’t be able to read the indiv
202012_smooz.md Smoozサービス終了に寄せて 前置き この文章と、それに含まれる考察や各サービスへの脆弱性報告などはmala個人の活動であり、所属している企業とは関係ありません。 一方で私は、企業が閲覧履歴を収集して何をしたいのか、所属してる企業や他社事例について、ある程度詳しい当事者でもあります。 一般論として書けることは書けるが、(業務上知り得た知識で開示されてないものなど)個別具体的なことは書けないこともあり、また観測範囲に偏りがある可能性もあります。 Smoozに報告した脆弱性2件 最近、Smoozというスマホ向けのブラウザアプリに2件脆弱性の報告をした。 この記事を書いている時点で、Smoozの配布が停止されていて、修正バージョンの入手が出来ない。 2件目についてはまだ返事が来ていない。 脆弱性情報の開示にあたって特段の許可は得ていないが、開発元からも利用停止す
ソニーネットワークコミュニケーションズのインターネットワークサービス「NURO光」でレンタルされるネットワーク機器について、NURO光側が管理時に使用するアカウントIDとパスワードが特定されました。このアカウントを利用することで、通常はユーザーがアクセスできない機能にアクセスできるほか、root権限によるコマンド実行が可能になります。 GitHub - meh301/HG8045Q: Pwning the Nuro issued Huawei HG8045Q https://github.com/meh301/HG8045Q/ 目次 ◆1:「HG8045Q」の脆弱性の指摘 ◆2:脆弱性を確認してみた ◆3:新たな脆弱性を発見 ◆4:脆弱性の報告とNURO光の対応 ◆1:「HG8045Q」の脆弱性の指摘 研究者のAlex Orsholits氏によって報告された今回の脆弱性は、通信ネットワーク
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