ここ数年、GAFA(グーグル、アップル、フェイスブック、アマゾン)に代表される米国のグローバルIT(情報技術)企業の活躍ばかり目立ち、日本企業は元気がありません。米国の力の源泉は、リスクを負ってベンチャー企業を立ち上げる起業家たちであり、彼らが起こすイノベーションです。 米国では毎年、何千何万というベンチャー企業が生まれ、そこに優秀な人たちが集まり、一獲千金を狙った投資家たちのお金が流れ込みます。そして、「1000社に6社しか生き残れない」と言われる壮絶な戦いを勝ち抜いた企業の創業者や社員たちが、上場や買収により莫大(ばくだい)な富を手に入れ、さらなるチャレンジを試みたり、次は自分たちが投資家になったりする。そんな「価値を生み続けるサイクル」が米国の強さなのです。 日本にも元気の良いITベンチャーは存在しますが、どれもグローバル企業と呼ぶには程遠く、大半が、ガチャ・FX(外国為替証拠金)取