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2010年6月15日のブックマーク (1件)

  • 短編小説「梅雨空とビール」 / ハチヨンイズム

    《突然ですが、今夜飲みに行きませんか。 ビール一杯、おごりますよ☆》 敬語なんて普段使わないけれど、高校からの友人の彼女との飲みは、 いつも、こんな感じのメール1で決定する。 こっちの駅まで来てくれるらしいのだけど、彼女の家は逆方向。 きっとこれは、何かちょっと、あったのだ。 たぶん彼氏がどうとか、仕事がどうとか。 季節は梅雨。 少しだけ、面倒な気持ちにもなるけれど、夏が近づいて来たことも、確かだ。 (ビール飲みたいな。) だから私は、《了解》と一言だけ、返す。 元々ビール好きの私だ。 “一杯おごる”なんて言われて、 そもそも断る訳がもない。 ソレを知っているこの子のこの誘い方は、確信犯。 望むところだ。 ****** 「もうさ、わたし、仕事辞めたい。」 さっき乾杯と一緒に一息に飲み干したビールを置くなり、彼女は言った。 彼氏か、仕事か。 後者だったか。 高校のときから、 選ぶ選択肢は堅

    短編小説「梅雨空とビール」 / ハチヨンイズム