こんにちは、中堅整形外科医oceanaidです。 今回は手首の痛みの原因となる「キーンベック病」についてお話していきたいと思います。 腕の痛みについてはこちら スポンサーリンク キーンベック病とは? 誰に多い? 症状は? 診断は? 治療は? キーンベック病とは? 手首には手根骨と呼ばれる付け根の骨が8個存在します。 そのうち真ん中にある月状骨への血流が途絶し、 骨が壊死することで痛みが出現する疾患です。 進行すると、月状骨は潰れてしまい、やがては手首全体の変形につながります。 出典:日本整形外科学会 発症機序は不明ですが、 月状骨骨折、繰り返す小外傷、橈骨が尺骨より長いことによる月状骨への過剰な負荷などが原因と考えられています。 誰に多い? 手をよく使う職業(大工など)やスポーツ選手に多いです。 特に10歳代後半から30歳代の男性の利き手に多いです。 手を使う労働者の調査では10万人あたり