JR東日本は3日、乗客の駆け下りなどが原因で駅構内のエスカレーターが緊急停止するトラブルを防ごうと、2015年度までに管内のエスカレーター全1681基の改良工事を行うと発表した。 緊急停止するケースは毎月約3000回に上り、けが人が出ることもあるためで、計28億円をかけた今回の改良で誤作動の約8割を減らせるという。 同社によると、エスカレーターは踏み板の間に靴や服が挟まれた場合に備え、一定以上の衝撃を感知すると緊急停止する仕組みになっている。しかし、本来想定していない駆け下りの振動を感知して停止するケースが相次いでいるという。 駅の利用客は、電車に急いで乗ろうとして走ったり、スーツケースなどの重い荷物を運んだりすることが多く、誤作動が特に起きやすい。同社によると、エスカレーター1基あたり毎月平均2件の緊急停止が起き、昨年4月以降、弾みで転倒するなどして12人がけがを負った。 このため、同社