居酒屋「和民」で働き、過労が原因で自殺した森美菜さん=当時(26)=の両親が、運営会社ワタミ(東京都大田区)側を訴えた裁判で支払われた和解金の一部を基に、従業員に過酷な労働を強いる「ブラック企業」との訴訟費用を援助する基金を来月7日に創設する。 「ブラック企業」と闘う基金=ワタミ過労死訴訟の遺族設立へ 時事ドットコムニュース 2016/07/08
政府は長時間労働の抑制などを目的とした働き方改革の実現に向けて、国が率先して取り組むため、ことしの7月と8月に、すべての府省庁で勤務開始時間を1、2時間程度早め、夕方以降会議を設定せず、残業時間の抑制に努めることになりました。 これを受けて、政府は改革の実現には国が率先して取り組む必要があるとして、ことし7月と8月の2か月間、すべての府省庁で通常8時半から9時半となっている勤務開始時間を1、2時間程度早めることを決めました。 そして、早朝に出勤した職員は原則として定時に退庁することにするほか、午後4時15分以降には会議を設定せず、残業時間の抑制に努めるということです。 政府は効果を検証するなどして、来年以降の取り組みに反映させたいとしています。 菅官房長官は閣議のあとの記者会見で、「働き方改革は、わが国の成長を持続していくためにも極めて大事だ。朝早くから働き、早く帰って家族団らんを過ごせる
死亡しても会社の責任は問わない-。大阪府東大阪市の介護施設で働いていたフィリピン人女性は、採用時にこんな誓約書を提出させられた。「子供の日本国籍取得を援助する」と誘われて来日したが、待っていたのは逃げ出したくなるほどの過剰労働だった。連日夜勤を任され、休むことも許されなかった。退職した女性は昨年11月、「奴隷のような扱いを受けた」として施設の運営会社に未払い賃金や慰謝料など約580万円の損害賠償を求める訴訟を起こした。人手不足が深刻化する介護現場では近年、外国人労働者を劣悪な待遇で雇う〝ブラック施設〟も増えており、今回のケースを「氷山の一角」とみる関係者もいる。 「子供のため」来日決意 《一、私は日本にいる間に自然な状況で死亡した場合、すべての金銭あるいは他の義務行為から会社、代表者、役員、管理者、社員に対し、永久に権利放棄します》 《一、私は自然死に関連し、会社、代表者、役員、代理人、社
1人勤務の深夜の牛丼店に、また強盗です。栃木県高根沢町の「すき家」に包丁を持った強盗が押し入り、現金40万円が入った金庫ごと奪って逃走しました。 警察によりますと、11日午前2時半すぎ、高根沢町宝石台の「すき家高根沢店」に包丁を持った強盗が押し入り、1人で勤務していたアルバイトの男性店員(43)に無言で包丁を突き付けました。男性店員は裏口から逃げ、強盗は無人になった店内の事務所スペースにあった金庫ごと奪って逃げました。金庫には売上金など約40万円が入っていました。強盗は身長170cmくらいで、黒っぽい覆面をかぶり、性別は分かっていません。すき家では、先週も千葉県市原市の1人勤務の店が強盗被害に遭っています。会社側は先週、深夜の1人勤務を来月末までに解消すると発表したばかりでした。
千葉県市原市の牛丼店「すき家」に刃物を持った男が押し入り、1人で勤務していた女性アルバイトを脅して現金を奪って逃げました。すき家は、深夜の1人勤務を改善する方針を打ち出したばかりでした。 5日午前3時すぎ、市原市のすき家市原能満店で、強盗被害に遭ったと女性アルバイトから通報がありました。警察によりますと、マスクをした男がカウンターの中に押し入り、1人で勤務していた27歳の女性アルバイトに刃物のようなものを突き付け、「金を出せ」と脅しました。アルバイトがレジから約5万円を渡すと、男はそのまま逃げました。店内に客はおらず、女性アルバイトにけがはありませんでした。勤務する人数が少なすぎるとの指摘を受け、すき家の経営側は深夜の1人勤務を解消する方針を打ち出したばかりでした。
倉庫内を動き回りながら荷物を運ぶ、きつい仕事だ。ネット通販で消費者が購入した品物を棚から取り、配送用の段ボール箱に入れ、注文通りの品物が入っているか点検する。広い倉庫で一日中、衣料品、事務用品、化粧品や装飾品の棚をせわしなく行き来すると歩く距離は1日数キロ。「一日の終わりには腰が痛む」と言う。 登録する派遣会社2社から、毎日、携帯電話にメールが届く。900~1千円程度の時給を比べながら、あすあさってに働く現場を決め、メールを返信する。 週5回働き、稼ぎは月に13万円ほど。交通費はほとんど出ない。国民年金保険料などを支払うと手元に残るのは8万~9万円。ボーナスはない。高齢の両親と実家で暮らすが、「食べていくのに精いっぱいで貯金はほとんどできない」。 約30年、懸命に働いてきた。けれども、待遇は下がるいっぽうだった。 専門学校を出て、20歳のときに、事務職の正社員として就職。キャリアアップのた
ワタミが深刻な業績低迷に苦しんでいる。居酒屋チェーンを中心とする主力の外食事業の売上高がピーク時の8割まで落ち込み、平成26年3月期の連結決算は上場以来初の最終赤字に沈んだ。今期は安価な大衆店から高収益の専門店業態への転換に本腰を入れる計画だが、一方で、サービス業の「要」である人材の確保難が行く手に影を落とす。業績を回復軌道に乗せるためには、デフレ環境下で成功した事業モデルから脱却するだけでなく、従業員の労働環境や「ブラック」の評価が根付いた企業イメージの改善も急務だ。 「365日24時間死ぬまで働け」という表現を改めた-。 ワタミは今月19日、ホームページ上にこうした「お知らせ」を掲載し、社員6000人余りに配布している「グループ理念集」の改訂を明らかにした。理念集は創業者・渡辺美樹氏のメッセージをまとめた内部文書で、その激しい文言が、社員に過酷な労働を強いるブラック企業の証左だとみられ
5年ぶりにストライキを実施した相模鉄道労働組合。20日の始発から約2時間、電車、バスともに運休し、6万人に影響した。「公共交通機関として、ストは理解されない」。大きな混乱はなかったものの、早朝から労使間交渉に振り回された利用客らからは厳しい声が上がった。 午前4時20分。施錠されたままの二俣川駅のドアの前で、運送会社社員の男性(44)は立ち尽くした。「困っちゃうな…」。台車には改札横のすし店に納入するすしネタ。会社と相談し、先に別の店舗に向かうことにした。「荷物はもう一度、トラックに積みます」 午前5時ごろには利用客の姿がちらほら。30年ほど通勤・通学で相鉄を利用する男性(40)は5年前のストも経験しており、「まぁ、しょうがないよね」と苦笑。児童相談所で調理を担当する女性65)はストを知らずに駅へ。「子どもたちの朝ごはんが作れない。電車がストなんて、夢にも思わなかった」 別の女性(
うちも同じような会社なんだけど、正社員を土日働かせたら高くつくし、契約社員は基本給だけじゃ生活が厳しいから、残業や土日も出たがる。 時給1000円で1日8時間労働、残業なく土日祝日全部休みで月20.5日労働だと、総額で16万、税金と社会保険引いたら13万少々だもん。 年間2000時間労働として、年収200万だもの。 実家暮らしだから家賃光熱費は掛からないとしたって、群馬なら車くらい必要だろうし、やっぱり年収300万は欲しいところだと思うね。 ライン作業員を8年も雇っちゃやっぱり不満も出るだろうと思う。 切るわけにもいかんだろうし、一人ならとにかく、そういう人を全員雇うわけにもいかないくらいに、古株の契約社員が溢れてたのだと思う。 あれだろ、3年で直接雇用とかで、派遣から直接雇用になるも、正社員じゃなくて契約社員とかいう位置付けで、今度また5年で正社員という法律のおかげで、5年目は契約更新で
IT技術の発達で、会社が従業員の行動を簡単かつ正確に管理できる時代になった。 ◇ 労働組合の反対で、厳しい管理が断念されたケースもある。 奈良市が手のひらの血管の情報を読み取る「静脈認証」で、職員の出退勤を管理する計画を発表したのは今年2月。 これまでは職員証を機械にかざして出退勤時間を打刻していたが、職員証をほかの職員に預けて帰ってしまい、同僚に打刻させる「代打ち」が横行。業を煮やした市側が、99%超の確率で本人認証できる方法として、4月からごみ収集を担当する環境部職員260人に導入する方針を発表した。 組合側は「職員を犯罪者扱いし、個人の身体というプライバシー情報を収集するのは許せない」と猛反発。3月の市議会でも「過剰な管理」と指摘され、7台の認証機の設置費150万円を盛り込んだ新年度予算案は認められなかった。
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