アマゾンジャパンは10月29日、国立国会図書館(NDL)で所蔵し、近代デジタルライブラリーで公開されているパブリックドメインの古書を、Amazon Kindleストアに新たに設けられたカテゴリ「Kindle アーカイブ」で発売すると発表した。 安藤広重の『東海道五十三次』、葛飾北斎の『冨嶽百景』など世界的に有名な浮世絵から、福沢諭吉の『学問ノススメ』、芥川竜之介の『羅生門』などの名作まで、1タイトル100円で販売している。現在は431点を配信中、著作権の保護期間が切れた名著をセレクトしていき、2014年内には1000冊以上を配信する予定。 Kindleコンテンツ事業部の友田雄介事業部長は、「近デジでも公開されているものだが、“そのままでは非常に使い勝手が悪い”ので、自社で加工してKindle本として配信することになった」と述べている。 似たような取り組みとして、インプレスR&Dも4月21日
By Margrit Googleが提供するGoogle booksは、出版されている書籍をスキャンしてデータ化することでオンラインで本文を検索できるようにする試みで、著作者を中心とする団体(Authors Guild)から著作権法違反であるとして、複数の訴えを起こされています。今回、Googleによる大学図書館の蔵書のスキャン行為を巡って著作権侵害を理由に訴訟を起こし一審で敗訴したAuthors Guildが判決を不服として上訴した上級審で、あらためて「Googleのスキャン行為は合法」との判断が下されました。 (PDF)Microsoft Word - 12-4547_opn - guild.pdf http://cdn.arstechnica.net/wp-content/uploads/2014/06/guild.pdf Google’s university book scann
カテゴリー:本,電子書籍,青空文庫 | 投稿者:OKUBO YuAuthor: OKUBO Yu About: 青空文庫には高校生のとき参加して、今や翻訳家・翻訳研究者。しばらく青空文庫をお休みするつもりだったのにそうも言ってられなくなってしまっててんてこまいの日々。ここでは電子本のことをしゃべったり、物語を書き散らしたり、はたまた青空文庫批判をしてみたり、自由にやっていくつもり。See Authors Posts (55) | 投稿日:2014年5月22日 | 本が青空の棚から消えてなくなる、という事態は、単に図書が閉架になることでも、禁帯出になることでもない。 著作権法上、データベース上にアップロードしてアクセスだけ禁じる、という形で残すこともできない。また青空であることは館内がないということだから、まさに本を棚から消すことしかできないわけだ。 それは青空の棚の実務に携わる者からすれば
過日、弊社の店頭にお客様がお見えになり、お爺さまの本の買い取りを依頼されました。みると明治期の本で内容も面白そう。状態も明治期の本としては装丁が多少傷んでいる程度で、印刷や紙の状態も100年経ったものでは仕方がないと言うものでした。しかし、その時国立国会図書館の近代デジタル・ライブラリーの事が頭をよぎり、お客様にそのサービスについて説明し、安く買うことはお客様に失礼であることも説明しました。 翌日、そのお客様より電話があり、下記の2冊とも近代デジタル・ライブラリーで全ページ閲覧出来ることを知らされました。買わなくて良かったと思うと同時に、今まで大切に保存していた書物を適正な価格で売ることが出来なくなっている現状を痛切に感じました。同時に我々もより高く買い入れて売る機会を失っている状態に憤りを感じました。 「学海探求之指針」 明治21年3月刊行 海軍水路部編 12,519,4p 6図付 発行
ツイッターで言われるならまだしも、まさか面と向かって「大好きなので図書館て借りました!予約たくさん入ってて大変でした!」って言われるとは…。返す言葉がなかった— 冬の能町みね子 (@nmcmnc) January 14, 2014 うむむ。図書館で本を借りることは全然悪い事じゃないし、俺もよく利用させてもらっている。合法的に無料で沢山の本を読むことができる。んで、能町みね子氏が微妙な気持ちをツイートしたことに対して、批判の意見も出そうではある。「何も悪いことしていないじゃないか」だの「読んでもらってんだから文句言うな」だの。ただ、彼女が微妙な気持ちを抱いたことは理解できるんだよなー。 作品の受け手としてはどちらも同じ価値を得ることはできるんですよ。図書館で借りようが、新品を書店で買おうが。書かれている内容に差異があるってこたーねーだろう。まー、新品は綺麗だし、人の手に触れた本なんて読めない
国立国会図書館は1月10日、絶版などで入手困難な資料のデジタル版について、21日から公共図書館への配信をスタートすると発表した。国会図書館が承認した公共図書館(10日時点で17館)館内のPCで、デジタル化された資料を画像で閲覧できる。 国会図書館がデジタル化した資料のうち、絶版などの理由で入手困難な資料が対象。2012年の著作権法改正で、従来は国会図書館の施設(東京本館、関西館、国際子ども図書館)での閲覧に限られていた資料を、全国の図書館に配信できるようになった。 サービス開始時点で約131万点の資料が対象。1月10日現在、93館から利用申請があり、札幌市立中央図書館や高知県立図書館など17館が承認されている。残りの図書館でも順次利用できるようになるほか、図書館からの利用申請を引き続き受け付けている。 資料を閲覧したい人は、対象の図書館を訪れて利用申請し、館内のPCでWebサイト「国立国会
国立国会図書館が「近代デジタルライブラリー」でインターネットに無料公開していた著作権の切れた書籍が、当分の間、館内での閲覧だけに制限されることになった。 ネット公開について出版社側から抗議があり、国会図書館が検討会議をした結果、「出版事業の維持に直接の影響を与える可能性を現時点では否定できない」として、当面インターネットでの提供を停止する。 「紙の本が刊行中のネット公開に納得いかない」 国会図書館は、2014年1月7日、「インターネット提供に対する出版社の申出への対応について」という資料を公開した。それによると、出版社から「近代デジタルライブラリー」での公開停止を求められたのは、『大正新脩大蔵経』(全88巻)と『南伝大蔵経』(全70巻)の2種類で、どちらも「仏教学における基本資料」とされる仏教の経典だ。 編者の高楠順次郎氏は1945年に亡くなり、95年には死後50年が経過したことから、すで
国立国会図書館は1月7日、出版社からの抗議を受けてネット公開を一時停止していた資料について、一部のネット公開を再開すると発表した。資料は著作権保護期間が満了しており、同館によるネット公開に法的問題はないとする一方で、出版社の事情に配慮し、一部資料は公開中止を継続する。 公開を中止していたのは、仏教の経典「大正新脩大蔵経」(1923年~1934年、大正一切経刊行会、全88巻)と、「南伝大蔵経」(1935年~1941年、大蔵出版、全70巻)。それぞれ著作権保護期間は満了しているが、日本出版者協議会と大蔵出版から昨年6月、「現在も商業刊行中であり、公開中止を求める」旨の申し出があった。 国会図書館は昨年7月から検討会議を設置してこの件について議論。両資料とも著作権保護期間は終了しており、同館がネット公開することについて法的問題はないと結論した。「大正新脩大蔵経」については、大蔵出版が復刻版を刊行
西洋世界でもっとも無慈悲な資本主義者は誰だろうか? 彼らの独占の仕方の前では、ウォルマートさえ街角の個人商店にすぎず、 メディア王マードックでさえ社会主義者に見える。 そのような候補者は限りなくあるだろうが、 私が一票を投じる先は銀行でも保険屋でもない。 学術出版社である。 科学や最先端研究を理解することが望ましいということには、誰もが賛意を惜しまない。 最新の知識を欠いては安定した民主的決定は不可能だ。 しかし出版社はその門の前に立入禁止の札を掲げる。 タイムズ紙やサンデー・タイムズ紙をアクセスするのに24時間あたり1ドルという、 マードック流の購読システムには飽き飽きしている人も多いだろう。 しかし、少なくともその期間内はいくつでも記事を読めるし、ダウンロードしておくこともできる。 エルゼビアの出版する学術雑誌では、1つの論文を読むのに31.50ドルかかる(原注1)。 シュプリンガーは
都立中央図書館のCD-ROM閲覧コーナー。パソコンの脇に「旧OSに対応したソフトは再生する機械がありません」と断り書きがある=東京都港区で(中村陽子撮影) 各地の図書館で、CD-ROMなどの電子媒体で保存されている資料の一部が、パソコンのOS(基本ソフト)など、デジタル環境が刷新されていく中で、見られなくなっている。図書館側も問題を認識しているものの対策は難しく、手をこまねいている状態だ。専門家は「電子資料を持つすべての機関に関わる問題。このままだと貴重な記録も消失する」と危惧する。 (中村陽子) 融資の審査などに使う「第11次 業種別審査事典」CD-ROM版、江戸期に編さんされた名所案内「江戸名所図会」のデジタル解説書…。東京都立中央図書館で、CD-ROMの一枚をパソコンのドライブに入れると、目次までは表示されるが、その先はエラーメッセージが表示され、再生できない。 担当者は「見られない
米グーグル社が進めている書籍検索サービスが、波紋を広げている。「絶版だが著作権はある」という書籍のデジタル化をめぐる訴訟が「和解」という形で決着しそうで、この影響が日本の本にも及ぶというのだ。米国内に条件を満たした日本の絶版本があれば、すべて内容が世界中に公開されることになる。日本の業界からの反発は必至だが、専門家からは「利益が適切に配分されるのであれば、拒否すべきではない。紙で『死蔵』するよりはましだ」と、著作権側の立ち位置の見直しを迫る声もあがっている。 「絶版になったが著作権は存在している」書籍のデジタル化が進む 米グーグルは2004年、書籍の全文検索が可能になるサービス「グーグル・ブック・サーチ」を立ち上げ、現在は書籍100万冊以上の内容がウェブ上で検索できる。当然、この仕組みに、著作権者側は反発。米作家協会や米出版協会(AAP)が05年9月から10月にかけて、著作権侵害を訴え、グ
/本をタダで貸す公共図書館は、ネット上のDVDのパクリと同じ。いくら著者や出版社が読者のためを考えて、あえて苦渋を飲んで文庫化や電子化でコストを抑えても、それを盗み、タダでみんなにばらまくやつらがいては、どうにもならない。/ 付記(2013.6.7) うーん、なんでこんな常識的な話にアクセスが多いのか、驚いている。かのバカ発見器などを見ると、図書館関係者だの、専門研究者だのでさえ、まったく時代錯誤な不勉強なことを書いているのを見つけ、まさにバカ発見器なのだなぁ、と、これまた感心。いや、ひょっとすると、じつは連中も国際情勢の劇的変化をよく知っていて、高圧的態度で世間を騙し黙らして、ガラパゴス国の中での似非図書館の安穏な既得権を守ろうとしているのか? 図書館と著作権の相克の問題(公共貸与権)は、ヨーロッパでは百年も前から議論にあがり、戦後、次々と法制化され、英連邦、さらに92年にはECでも承認
雑誌, 新聞2013年6月2日の日経朝刊19面、「経済誌のバックナンバーを電子化 図書館向けに」より。『週刊ダイヤモンド』のバックナンバー4,000冊を電子化して、図書館での貸し出し向けに販売するという取り組みについての記事。時代の流れは完全にそっちだし、書籍よりも綴じが粗い雑誌のアーカイブ方法としては絶対的に電子化の方が優れていると思うので取り組み自体はいいのだが、図書館での貸し出し方法が……。馬鹿なの? 利用者はまず、この「デジタルアーカイブス」を購入した図書館にタブレット端末やスマートフォンから登録。ログインして目次や著者名から記事を検索し、読みたい号を1冊単位で ”借りる” ことができる。図書館が定めた貸出期間中は、表紙や広告を含めて全ページを端末上で閲覧できる。ここまではええ感じ。未来って感じ。で、次に続く一文で全部ぶち壊し。太字にさせていただきます。 1人の利用者が借りている間
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