メキシコ・メキシコ市(Mexico City)の海軍本部で報道陣の前に立たされた、麻薬密売組織セタス(Zetas)の女性構成員ら(2011年4月17日撮影)。(c)AFP 【6月2日 AFP】いつも死と隣り合わせのメキシコの麻薬戦争において、女性たちが急速に台頭し、密売組織内の要職を担い始めている――同国シナロア州自治大学(Autonomous University of the State of Sinaloa)の研究者、アルトゥーロ・サンタマリア(Arturo Santamaria)氏は、麻薬密売組織における女性の台頭を追った新著『Female Bosses of Narco-Traffic(麻薬密売組織の女ボスたち)』でそう述べる。 2006年にメキシコ政府が組織犯罪の取り締まりを強化して以降、同国では5万人以上がいわゆる麻薬戦争で死亡。密売の撲滅を目的とした軍との戦いをものともせず