つり屋根の独創的なデザインで世界的に有名な東京・渋谷の国立代々木競技場と同じ敷地に、白と青を基調にした四角い建物が立っている。大型ライブハウス「SHIBUYA―AX(アックス)」だ。数多くの人気バンドが公演し、ファンの支持も根強い。ところがこの建物、実は「仮設」扱いだった。異例の長期にわたる営業が問題視され、31日で13年半の歴史に幕を閉じる。■大規模ライブハウスの先駆け 1階フロアには椅子はなく、1700人の観客は総立ち。大音量の音楽に合わせて拳を突き上げて歌う。2000年12月に開館したAXは、大規模なライブハウスの先駆けだった。