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経営者であり保守主義者として、ブラック企業についての話を書きました。というか、インタビューしていただいた内容を編集部で字に起こしたものですが、告知など。 どっちかっていうと、投資業界もコンテンツ業界もブラック批難されやすい世界ではあるんですけれども、成熟した社会の中で人間がより良い働き方を模索できない状況というのはよろしくないと思っているわけですね。 別に、スマートにやれよと言いたいわけではなく、また私の経営している会社や投資先が100点満点かというとそれもまた違います。ただ、人の生活を預かる者として、自主的に頑張って働いてくれてクライアントと向き合っている社員に対して、代休取るなとか、有給がもらえないというレベルの組織にしてしまってはいけないだろうというところから出発しています。 そんで、社員の創造力を高めたり、スキルを磨いたりするにあたって、然るべき勤労と生活の時間配分ができるようにす
※インタビュー(上):糸井重里「楽しいからこそ、仕事はできる」 世の中がおもしろくない、とは言うまい ――企業にいると、自分で仕事をつくり出す人もいますが、ほとんどの人は仕事が上からふってきます。それをきちんとこなしていくことも大事ですよね。 そうですね。展覧会で紹介している「99の『はたらく人』のことば。」にもありますが、萩本欽一さんが、「したくない仕事しか来ない」と言ってるんです。あんなに視聴率をずーっと稼ぎまくってきたのに、「不本意な仕事しかなかった。全部と言っていいぐらい不本意な仕事だった」って。それをやりたい仕事に変えるんだって。不得意な司会を「やってみろ」と言われて、「エエッ、司会なんてできないよ」と。でも、そこから始まるんです。 ――自分の向き不向きは、あんまり決めつけないほうがいい、ということですね。 向いてない人ばっかりなんじゃないですか(笑)。 ――ああ。そこから自分で
スラップ(英: SLAPP, Strategic Lawsuit Against Public Participation、威圧的、恫喝的訴訟、直訳では「対公共関係戦略的法務」)は、訴訟の形態の一つで、公の場での発言や政府・自治体などの対応を求めて行動を起こした権力を持たない比較弱者に対して、企業や政府などの優越者が恫喝・発言封じなどの威圧的、恫喝的あるいは報復的な目的で起こす訴訟である。 概説 経済的に力のある団体が原告となり、対抗勢力を被告として恫喝的に行うことが多い。被告となった反対勢力は法廷準備費用・時間的拘束等の負担を強いられるため、仮に原告が敗訴しても、主目的となるいやがらせは達成されることになる。そのため、原告よりも経済的に力の劣る個人が標的にされやすい。表現の自由を揺るがす行為として欧米を中心に問題化しており、スラップを禁じる法律を制定した自治体もある。日本でも近年企業と個
小さい頃、よく親に、「素直になれ、謙虚になれ」と怒られました。 怒られるのは、僕が反論したとき。 僕は、注意されるといつも、猛烈に反論していました。 いかに自分が正しいか。 いかに親が誤解しているか、または間違っているか。 そういうことを、ノンストップでまくしたてるのです。 へ理屈だろうが何だろうがおかまいなし。とにかく相手を打ち負かそうと、しゃべり倒しました。我ながら何か憑依したのかと思うほどの語彙とロジックパターンの量でした。当時は今より口がよく回ったんじゃないかしらw そういうとき、僕はいつも、そもそも注意されたこととは別に、自分の態度について、怒られたものです。 曰く、「素直になれ、謙虚になれ」と。 相手に注意されたとき、批判されたとき、怒られたとき。 自らの正当性のことばかり考えるのではなく、 「なるほど、もしかしたらそういうこともあるのかもしれない」 と思え、と。 自分が間違っ
労働時間が長いから消費者である時間が少なくなる。 結果、ものを買う時間的ゆとりが減って消費に金が回らなくなり、景気がよくならない。 労働時間が長いから仕事を続けられなくなる人が増える。 結果、ニートや引きこもりが増える。 労働時間が長いから鬱や過労死、自殺が増える。 労働時間が長いから仕事以外のことを考える余裕がなくなる。 結果、日本人は馬鹿になって、目の前のことや身の回りのことしか考えられなくなる。 本が読めない。勉強もできない。趣味を楽しめない。 労働時間が長いから出会いの幅が狭くなる。 結果、婚期を逃す男女が増える。 労働時間が長いから女性が社会進出できない。 企業に育児休暇を義務付けたって中小企業レベルでそれが守られるわけないだろう。 ワタミみたいな企業で両親がともに働けるのかよ。 労働時間が長いから少子化が進行する。 女性が社会進出できない。出会いの幅が狭い。交際する時間が取れな
ドラクエみたいなRPGをやっていると、戦闘中に「たたかう」とか「じゅもん」とかのコマンドが並んでいる一番下に、「にげる」という選択肢が出てくる。このコマンドは、残念ながら常にうまくいくということはなくて、例えばたまに回りこまれてしまったり、ボス戦だったりすると100%成功しないようになっていたりする。 これはあくまでゲームの話なのだが、僕が今日書きたいと思っているのは現実世界における「にげる」コマンドのことだ。実は、現実の世界にも「にげる」コマンドは存在している。しかし、多くの人がこのコマンドの存在を知らない。そして、現実世界の「にげる」コマンドは、犯罪に手を染めたとか、借金を踏み倒したといった一部の場合を除けば、基本的に回りこまれることなく成功する。 例えば、仕事が辛くて辛くて仕方が無くなったとする。責任の重圧に潰されそうになったり、終わりのない残業・休日出勤のスパイラルに入ってしまい、
「ブラック企業」にまつわる話を目にするたびに、ひどい話だと感じる一方で、自らの実感のなさをも意識していました。「誇張されている部分もあるのではないか?」という気持ち、あるいは「弱い若者が増えたのではないか?」という疑いが心のどこかに沈殿していたことも否定できないから。だからこそ、『ブラック企業 日本を食いつぶす妖怪』(文春新書、今野晴貴著)を読んで、少なからずショックを受けました。第1章と第2章では、(ときに具体的な企業名を出したうえで)ブラック企業の実体が生々しく語られているのですが、それはこちらの想像をはるかに超えたものだったためです。 いちばん衝撃的だったのは、次の一文でした。 世の中を見渡すと、なぜか、ブラック企業を批判する若者は「甘い」という論調が目立つ。いわく、「ブラック企業に入ったのは自己責任」「ブラック企業とかいわずにがんばっている人もいる」「ブラック企業なんていっているの
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