インド洋の島しょ国モルディブのリゾート島の一つ(2013年9月11日撮影)。(c)AFP/Roberto SCHMIDT 【10月18日 AFP】インド洋に浮かぶモルディブは世界有数の高級リゾート地だが、この5年ほど、バックパッカーも安く旅行できるようにと観光業の改革が静かに進められており、これに国内のイスラム教保守派が反発している。 モルディブを訪れる旅行者の大半は、空港のある島からスピードボートや水上飛行機を使って、青い海と珊瑚に囲まれたプライベートリゾートがある島々へ向かう。旅行者の味わう至福の時間は、モルディブの普通の人たちの生活とは別世界だ。これは主に欧米からの観光客や新婚旅行で訪れる裕福な外国人を、イスラム教徒である地元民と隔絶させておくために無人島で過ごさせるという長年、意図的に行われてきた観光政策だ。 イスラム教国家であるモルディブでは、旅行者には異なる法律が適用される。旅