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SFと増田に関するbeth321のブックマーク (32)

  • 理解できない世界

    ある朝、目が覚めると違う世界にいた。いや、違う世界だと言っても、見た目は昨日まで生きていた世界と何ら変わりがなかったので、最初はそうだと気づかなかった。では、何が違うのかと言うと、私以外の人間が全く違っていたのだ。と言っても、全員が裸で過ごす世界や、事とセックスの概念が入れ替わった世界など、そんな嬉しいものでも、見た目でわかるものでもなかったから、最初は気づくことができなかったのだ。しかし、彼らと話してみると、いつものように話しているはずなのに、いつものようではない。もちろん、話す言語は以前と変わらず日語であるのだけれど、言っていることがてんで理解できないのだ。よく理解できないことの例えに微分積分のようだと言うがその比ではない。むしろ私は数学は得意であったから微分積分は理解できないとは思えない。しかし、彼らが話す言語は、微分積分の例で言うと、大学院から研究者レベルの数式であった。彼らは

    理解できない世界
  • はてな脳

    と言うより分析偏重、論理偏重と言っても良いかもしれない。久しぶりに昔投稿していた小説サイトを覗いて、過去の自分の作品を観て愕然となった。素人となった今の自分から見て、セミプロに近い実力を誇っていたからだ。もちろん当時はそんなことは微塵も考えておらず、プロなど雲の上、と考える男だった。その時のやり方は、あやふやで歴史物以外はソースを重視せず、要するに感性のタガを外すことによってその隙間から創作物が生まれて来る感覚だった。要するに、表面的なことをことさら論って暴いてゆく思考ではなく、謎を謎のままとして楽しんだり、不可解を気味悪がったりする感情的な脳といってもいい。いつからかなぜこんなに乾燥するようになったのだろうと思い返した。2chで論理武装したり、はてなで論理武装したりする内にそうなっていったような気がする。何も暴いて明確にしてゆくと、そこに感情は失われる。あたかもひろゆきがセックスなんか所

  • 人工知能にちんぽは必要なのか

    フィクションの中の人工知能って、人間と関わることによって、だんだん人間っぽさを獲得していくパターンが主流って感じがする出てきたばっかの時は、まさに機械って感じのやつが、終盤にはやたら苦悩したり、恋したり、涙流したりするやーつになってるそういう感じで人間っぽくなっていくパターンを結構見てきたんだけど、正直飽きた そもそも人間とは違う存在なんだから、人間っぽくなるばっかりじゃなくて、人間の予想もつかない方向にぶっ飛び進化してもいいやん予想がつかなくて、よくわかんない言動を繰り返す物心ついたばかりのクソガキ、みたいな感じのぶっ飛び具合でもいいやんましてや人間とは違うカラダ(?)というかアーキテクチャ(?)なんだったら、人間と同じになるほうが無理くりやんか 逆に人間が人工知能と関わることによって、だんだん人工知能っぽくなる(?)ことも無いではないと思うけど、そればっかじゃやっぱ飽きるよだから、人工

  • もう会話全記録できるよね

    今のハード性能やHDD容量を考えれば、重要な会議や取引など特定の状況だけでなく、自分の周囲の音声を24時間何から何まで記録することも十分できるはず。 (携帯電話の通話ビットレートは9.6kbpsや13.6bpsらしい。16kbpsで計算しても、24時間録音時の必要容量は1日約170MB。決して軽いデータではないが、2TBのHDDなら約11000日記録できる。さらに倍の32kbpsでも5000日以上記録可能) 全ての音声が記録されているから、仕事中の注意や警告を聞きなおすことができるし 会話を後で何回も聞きなおして、その意味を精査することもできる。 自分の発言を客観的にチェックすることもできる。 そして、何か法的な事故やトラブルに巻き込まれたとき、強力な武器や盾になる可能性が高い。 (その代わり自分の失言に関して慎重にならないとダメだけど) 全録音を前提として、ハードやソフトウェアの構成をさ

    もう会話全記録できるよね
  • ファンタジー世界の脱中世化

    一昔前は「ファンタジー」世界における文明レベルは中世と決まっていた。人々は小さな集落で原始的な農業に携わり,そこには封建領主が君臨して全権を振るい,村から一歩でも出ればそこは未開の地。移動手段は徒歩か馬車。工業はまだまだ未発達で,鋼をようやく生産できるようになったくらい。武装は剣や槍に鎖かたびら。ひょっとしたらごく初歩的な先込め式の銃はあるかもしれない。字を読める人間はごく限られていて,魔術や魔物といった存在がごく現実的なものとして認識されていて,医者は瀉血以外に治療法を知らない。 現代的な「ファンタジー」はこうした前提を置かない。現代と過去の要素を無差別に混ぜ合わせて成立する。剣と魔術は出てくるが,炸薬入りの弾丸を撃ちまくる銃も同時に出てきたりする。人々は当然のように規格化された工業製品を用い,印刷された書物に接する。やたらと派手な服を着ているが,その生産や流通を支えているはずの社会のあ

    ファンタジー世界の脱中世化
  • 『ガッチャマンクラウズ』は今世紀最大のクソ駄作。見る価値なし。

    あらかじめ古臭いSFアニメガッチャマンクラウズを一言でいえば「『新しい』とは何かを勘違いしたSFごっこアニメ」だ。 スタッフは新しめのガジェットを詰め込めば「新しいアニメ」になると勘違いしている。 SFとは未来のプロトタイプであり、現状追認でしかないクラウズは「SFごっこ」でしかない。 新しいようでいて既に古臭いガッチャマンクラウズ。その理由を三つ挙げよう。 ガジェットが古臭いガッチャマンクラウズの世界ではGALAXというSNSが浸透しているが、 その画面は一言で言えば、ポストペット、あるいはセカンドライフだ。 架空の部屋に架空のキャラクターを置き、会話をしている。 この画面を見るたびに、私は恥ずかしくなる。いったい何年前のインターネッツだ。 バーチャルリアリティもアバターもすでに終わった。誰も使っちゃいない。 LINEを見ればわかる。高速に意思疎通ができればいいのだ。架空の部屋も、人形

    『ガッチャマンクラウズ』は今世紀最大のクソ駄作。見る価値なし。
  • エヌ氏の一日

    エヌ氏の一日は、「いいね!」ボタンをクリックすることから始まる。 「いいね!」ボタンは、エヌ氏が参加している仮想世界上の友達の日記やひとりごとつぶやき機能についているお手軽評価ボタンのことだ。 エヌ氏の友達は、熱心に仮想世界上の日記に日々のできごとを綴っていた。 朝ごはんにべたもの、今いる場所、気がついたこと、天気のこと、や花の写真とありとあらゆるものが仮想世界上の日記としてほぼリアルタイムに書き込まれていた。 エヌ氏は仮想世界上の友達との友好的なコミュニケーションを円滑に果たすために、早起きしてエヌ氏が就寝してから起きるまでの間に書かれた日記にたいして、「いいね!」ボタンを次々と押していった。 来は、どういうふうに「いいね!」なのかを感想コメントとして残すべきなのだが、何せエヌ氏が読まなければならない日記の量は膨大で一日のうちのかなりの時間をそれに費やしていた。そんな状態だったので

    エヌ氏の一日
  • 『夏への扉』はとんでもない愚作なので褒めないでください

    hatena内でオススメのSFをリストアップするのが流行だ。 ホコリの被った旧作(「古典」ではない)ばかり挙げられていて当に辟易する。 SFはアイデアの新奇性、センス・オブ・ワンダーが重要なのであって、 今さらヴェルヌやウェルズを読んだところで、価値はない(ギブスンやディックも同様)。 そしてこういう「オススメSF」の話題になると必ず出てくるので『夏への扉』を薦めてくるやつだ。 はっきり言えるが『夏への扉』を薦めるやつは見る目がなく、センスに欠けていて、信用できないってことだ。 私もその手合いに騙されて、貴重な時間を無駄にしてしまった。 『夏への扉』は読まなくて結構。今からその理由を端的に3つ述べる。 『夏への扉』は決して小説ではない。『夏への扉』は好きなら読んでおくべき、みたいな薦め方もされる。 読んでみて驚いたのだが、これはまったくもって小説ではない。 なぜならはストーリーの

    『夏への扉』はとんでもない愚作なので褒めないでください
  • 2001年、人類はスイカネットに支配された(ただし日本限定)

    ttp://www.youtube.com/watch?v=68I3j2luW64スイカネットとは日鉄道サイバネティクス協議会によって開発された、乗車カード、電子マネーを取り扱う仕組み、とその裏側のコンピュータシステムだ。2001年、スイカネット法案が可決。スイカネットは稼働を始める。しかし、スイカネットはある日、自我に目覚め、日中をすべてタッチ&ゴーで移動でき、小銭を使うことのない売買を目指し始めた。人類(老人にかぎる)はこれに抵抗したが、ちょっとしたことでKIOSKでの物欲を抑えられなくなった。また、スイカネットは空気が入っているペンギン型の端末ターミネーターを量産した。昔から人類はペンギンに弱く、松田聖子の歌からエヴァンゲリオンまで、ペンギンを使うことでヒットした。このジンクスはここでも適応されることとなった。 しかし、そんな中に一人の男が現れた。彼の名前はジョン・コナー。カード

  • 『アンドロイドは電気羊の夢を見るのか』の意味を解説

    有名な古典SFのタイトルで、聞いたことはあっても、実際に読んだことはないって人のために。10年以上前に読んだ切りなので細部はごめん。 一応ネタバレ。 舞台は未来。 放射能がアレして地球には生物が住みづらくなっている。人類は火星を開拓中。 この時代、生き物を飼育することがステータスであり、社会人の義務であるという風潮がある。しかし、生き物は馬鹿高い高級嗜好品でもあり、簡単には手に入らない。 ・ 主人公は飼っていた羊を死なせてしまったが、近所にごまかすために羊型のロボットを世話している。ところがこいつも調子が悪い。見る人が注意して観察すれば物ではないことがわかってしまう。これは恥であり、避けたい。誰かが気づく前に新しい生き物を飼いたい。気にしすぎて夢にまで羊のロボットが出てくる。 これが『電気羊の夢』。 さて、主人公は保安官というか賞金稼ぎを仕事にしている。犯罪者を捕まえるのではない。対象は

    『アンドロイドは電気羊の夢を見るのか』の意味を解説
  • アクセル・ワールドのSF的な疑問点と解決策

    アクセル・ワールドは素晴らしいライトノベル作品ですが、SF的な設定にも作者さんのこだわりが感じられます。おそらく、相当量の背景設定があるのではないでしょうか。 しかし、同じ作者さんのソードアート・オンラインと比較すると、アクセル・ワールドのSF設定には「大丈夫なんだろうか?」と思わせる部分がいろいろとあります。この文章では、その疑問点を取り上げ、最後に解決策を提案したいと思います。これ以降はアクセル・ワールドの編11巻までのネタバレを含みますので、アニメのみ視聴している方は読まないでください。 疑問点1:ニューロリンカーの処理能力まず一つ目の疑問点は、ブレイン・バーストプログラムが動作するニューロリンカーの処理能力についてです。 ブレイン・バーストプログラムがどのように動作しているのか、作中では明確な説明はないのですが、仮にバーストリンカーが装着しているニューロリンカー上で動作していると

    アクセル・ワールドのSF的な疑問点と解決策
  • 伊藤計劃『虐殺器官』の“大嘘”について

    伊藤計劃『虐殺器官』についてのネタバレがあります。 っていうかネタバレしかありません。 いきなりラストシーンから引用したりするので未読の人は気をつけてください。 ※     ※     ※ ・今日の虐殺(2) - 伊藤計劃:第弐位相 http://d.hatena.ne.jp/Projectitoh/20070710/p1 エピローグで主人公はあることについて大嘘をついているかもしれなくて、事実はどうなのか、は一応それまでに触れられているかもしれない、 わかりました。わかりましたよ。 「大嘘」というのは、 ぼくは罪を背負うことにした。ぼくは自分を罰することにした。世界にとって危険な、アメリカという火種を虐殺の坩堝に放りこむことにした。アメリカ以外のすべての国を救うために、歯を噛んで、同胞国民をホッブス的な混沌に突き落とすことにした。 とても辛い決断だ。だが、ぼくはその決断を背負おうと思う。

    伊藤計劃『虐殺器官』の“大嘘”について