太陽に接近していた「アイソンすい星」について、NASA=アメリカ航空宇宙局は28日、「太陽に近づいた結果、バラバラに壊れて蒸発したと見られる」とホームページ上で発表しました。
幻覚や妄想などの症状が表れる精神疾患・統合失調症の発症の鍵を握るとみられる体内物質を、滋賀県立成人病センターの谷垣健二専門研究員(分子学)や米国ジョンズ・ホプキンズ大の澤明教授らの研究グループが発見した。原因が完全に解明されていない統合失調症の治療法開発につながると期待される。成果は米科学アカデミー紀要に掲載された。 統合失調症は100人に1人弱がかかる病気だが根本的治療法はなく、主に抗精神病薬などで症状の改善が図られている。 谷垣研究員らは、患者の3割近くが統合失調症を発症するとされる染色体異常「22q11.2欠失症候群」に着目。同症候群と同じ症状で行動異常を示すマウスを作って中枢神経系を調べたところ、脳の海馬や大脳皮質の細胞分布に異常があることを発見した。 更に異常の原因が、神経細胞の移動を促すたんぱく質「ケモカイン」の一種と受容体の働きの低下にあることを突きとめた。この結果、幻
オーストラリア国立大学(Australian National University)が提供した、豪西部から出土した、「腹筋」とみられる筋組織が見つかった古代魚の化石の写真(2013年6月14日撮影)。(c)AFP/Australian National University/Gavin YOUNG 【6月14日 AFP】オーストラリア西部で出土した古代魚の化石から、これまで陸生生物にのみ発達したと考えられていた「腹筋」とみられる組織が見つかったとする研究論文が、米科学誌サイエンス(Science)に掲載された。研究史上最古の脊椎動物の筋肉の化石だという。 豪ウエスタンオーストラリア(Western Australia)州キンバリー(Kimberley)地方のゴーゴー(Gogo)累層で見つかった約3億8000万年前のものとみられる古代魚「Gogonasus」の化石を調査していた古生物学チー
米ワシントンD.C.(Washington D.C.)のホワイトハウスでBRAINプロジェクトの開始を発表するバラク・オバマ(Barack Obama)大統領(2013年4月2日撮影)。(c)AFP/Jewel Samad 【4月3日 AFP】バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領は2日、アルツハイマー病などの病気の治療を目的として、人間の脳の複雑で謎に満ちた内部の「地図」を作成する予算1億ドルの国家プロジェクト「BRAIN」を開始すると発表した。 「世界一高性能のコンピューターでも、直感力という点ではわれわれの脳には及ばない」とオバマ大統領はホワイトハウス(White House)で述べた。「これほど膨大な謎が、解明されるのを待っている。BRAINプロジェクトは、活動中の脳を動的に把握するために必要なツールを科学者に提供することで、こうした状況を変えるにちがいない」 BRAI
南極・ボストーク基地(Vostok Station)前で、氷底湖のボストーク(Vostok)湖への到達を記念して撮られた露調査チームの写真(2012年2月5日提供)。(c)AFP/ARCTIC AND ANTARCTIC RESEARCH INSTITUTE PRESS SERVICE 【3月8日 AFP】ロシアの科学者らが南極の氷底湖、ボストーク(Vostok)湖から採取した水の中から、全く新種のバクテリアを発見したとロシア通信(RIA Novosti)が7日、報じた。 ペテルブルク核物理学研究所(Petersburg Nuclear Physics Institute、PNPI)遺伝学研究室のセルゲイ・ブラト(Sergei Bulat)氏(遺伝学)によると、見つかったバクテリアのDNAは現在確認されている地球上のどのバクテリアとも異なっていたという。 「われわれは、この生命体が『未分類
地中海を泳ぐ2匹のウミウシ(2004年7月29日撮影、資料写真)。(c)AFP/TARIK TINAZAY 【2月14日 AFP】交尾の後に雄性生殖器を自ら切り落とし、新たに成長させるというウミウシの奇妙な性生活についての報告が、13日の英国王立協会(British Royal Society)の専門誌バイオロジー・レターズ(Biology Letters)に掲載された。 発表した日本の研究チームは、「このような『使い捨て生殖器』を使って繰り返し交尾する生物は他に知られていない」と指摘し、この行動を「極めて奇妙」と表現した。 学名「クロモドーリス・レティクラータ(Chromodoris reticulata)」のこのウミウシは、東南アジアの暖かい海に生息している。人間の親指ほどのサイズで雌雄同体、交尾の際には雄と雌の両方の役割を担い、相手に精子を与える一方で、相手からも精子を受け取り、のち
レバノン・ベイルート(Beirut)近郊の山にある杉林(2009年2月2日撮影、資料写真)。(c)AFP/JOSEPH BARRAK 【1月21日 AFP】8世紀に地球を直撃した宇宙からのガンマ線の波は2つのブラックホールが衝突した結果生じた可能性があるとの研究が、21日の英国王立天文学会(Royal Astronomical Society)の専門誌「Monthly Notices」に掲載された。 8世紀に起きたガンマ線の地球直撃については、日本の研究者、三宅芙沙(Fusa Miyake)氏が2012年に発表していた。三宅氏は、屋久杉の年輪を調べるなかで、774年または775年に形成の年輪から炭素14の濃度が急激に増加していることを発見し、この時代に宇宙線の強度が急激に増加していたことを突き止めた。 だが宇宙線の放出が起きた原因については不明のままだ。その当時に超新星爆発が起きたことを示
写真は土星探査機カッシーニ(Cassini)の広角カメラが撮影した土星の画像(2012年12月21日提供)。(c)AFP/NASA 【12月25日 AFP】米航空宇宙局(NASA)が公開した、土星探査機カッシーニ(Cassini)の広角カメラが17日に撮影した土星の画像。土星からの距離は約80万キロ。カッシーニが土星の影にある時、つまり太陽が土星の裏側にある時に撮影したもので、土星本体と輪が逆光でとらえられた珍しく、美しい画像だ。非常に高い位相角から撮影されたもので、低い位相角からの撮影では容易には分からない土星の輪や大気現象の研究に役立つ。土星の2つの衛星、エンケラドス(Enceladus)とテティス(Tethys)も土星の左側、輪の下にとらえられている。輪に近い方がエンケラドス、その左下がテティス。(c)AFP
ラムセス3世(Ramses III)のミイラ(2012年12月17日提供)。(c)AFP/EURAC/Catalogue Catalogue général des antiquités égyptiennes du Musée du Caire: The Royal Mummies Le Caire : Imprimerie de l'Institut français d'archéologie orientale, 1912 Catalogue General Antiquites Egyptiennes du Musee du Caire 【12月18日 AFP】(写真追加)古代エジプトで神とあがめられた「最後の偉大なファラオ(王)」、ラムセス3世(Ramses III)は後継者争いのさなか、暗殺者に喉をかき切られて最期を迎えた――科学者たちが17日、3000年前の王家の殺人事件の
キルナ(Kiruna)国際宇宙空港の完成予想図(2012年7月4日提供)。(c)AFP/Jan-Erik Stalnacke/Spacesport Sweden 【12月17日 AFP】スウェーデン北部のキルナ(Kiruna)は北極圏にある小さな町だが、驚くべきことに国際空港があり、東京(Tokyo)行きの定期便も就航している。このキルナが今、商業宇宙飛行の基地に名乗りを上げている。 2007年設立の企業「スペースポート・スウェーデン(Spaceport Sweden)」は、今後10年以内にキルナ空港を拠点とした宇宙旅行の実現を目指している。カリン・ニルズドッター(Karin Nilsdotter)同社社長はスウェーデン宇宙物理学研究所(Swedish Institute of Space Physics、IRF)内にあるオフィスで、「観光・研究目的のスウェーデン発宇宙行きの商業便を就航さ
スウェーデンの首都ストックホルム(Stockholm)のカロリンスカ研究所(Karolinska Institutet)で記者会見する京都大学(Kyoto University)の山中伸弥(Shinya Yamanaka)教授(左)と共同受賞者の英国のジョン・B・ガードン(John B. Gurdon)氏(2012年12月6日撮影)。(c)AFP/BERTIL ENEVAG ERICSON 【12月7日 AFP】2012年のノーベル医学生理学賞の受賞者選考をめぐり、米ロサンゼルス(Los Angeles)を拠点とする科学者の徐栄祥(Rongxiang Xu)氏が今週、名誉毀損と不当競争でスウェーデンのカロリンスカ研究所(Karolinska Institutet)のノーベル会議(Nobel Assembly)をカリフォルニア(California)州オレンジ郡(Orange County)
インドのバンガロール(Bangalore)にある保護施設で飼育されるホソロリス(2006年6月15日撮影、資料写真)。(c)AFP 【9月12日 AFP】インド税関当局は、絶滅の危機にさらされている小型の希少サル、ホソロリスを下着のパンツの中に隠してニューデリー(New Delhi)のインディラ・ガンジー国際空港(Indira Gandhi International Airport)から国外に持ちだそうとしたとして、アラブ首長国連邦(UAE)国籍の男を拘束した。税関当局者が10日、述べた。 容疑者とともに行動していた旅行者2人も拘束された。容疑者らは、タイのバンコク(Bangkok)からニューデリーの空港に到着し、接続便でUAEのドバイ(Dubai)に帰国しようとしていた。 「乗り換えの旅客の身体検査中に、下着からサルが見つかった」と、税関当局者はAFPに語った。 体長17センチメートル
米航空宇宙局(NASA)の無人探査機「ドーン(Dawn)」が撮影した小惑星「ベスタ(Vesta)」(2012年9月5日提供)。(c)AFP/NASA/JPL-Caltech/UCLA/MPS/DLR/IDA 【9月10日 AFP】米航空宇宙局(NASA)は、無人探査機「ドーン(Dawn)」が日本時間5日午後3時26分ごろ、火星と木星の間にある太陽系最大規模の小惑星「ベスタ(Vesta)」の周回軌道を離れ、準惑星「セレス(Ceres)」に向けて旅立ったと発表した。 ドーンは1年近くにわたってベスタの軌道を周回し、太陽系の形成過程の謎の解明に向け、地表のマッピング作業を行っていた。セレスには2015年2月に到着予定。(c)AFP
香港でペットボトルから飲み物を飲むアカゲザル(2011年4月30日撮影)。(c)AFP/ED JONES 【8月31日 AFP】低カロリー食を続けると健康にはなるが、寿命が延びることはないとの結果が、23年間にわたるサルを使った実験で示されたと、米国立老化研究所(National Institute on Aging、NIA)が29日の英科学誌ネイチャー(Nature)に発表した。 論文によるとNIAでは1987年から、平均寿命が27年比較的長く個体によっては40年生きるアカゲザルを使って長期の実験を行ってきた。実験ではさまざまな年齢のアカゲザルに「普通食」と、カロリーが30%低い食事を継続して与えた。ビタミンやミネラルのサプリメントは両方のグループに与えた。どちらのグループも野生のアカゲザルよりも長生きし、体重も多くなった。 健康度でいえば低カロリー食のグループでは普通食のグループよりも
冥王星とその5つの衛星。左上の緑の円で囲まれているのが今回見つかった5個目の衛星(2012年7月7日撮影)。(c)AFP/NASA/ESA 【7月12日 AFP】(一部更新)米航空宇宙局(NASA)と欧州宇宙機関(ESA)は11日、冥王星で5個目の衛星を発見したと発表した。 ハッブル宇宙望遠鏡(Hubble Space Telescope)で発見された新衛星の形は不規則で、直径は約10~24キロ。暫定的に「S/2012」あるいは「P5」と名付けられている。 冥王星周辺では昨年も、4個目の衛星の発見が報告されている。 NASAによるとその他3個の衛星は、1978年に米海軍天文台(US Naval Observatory)が発見した最大の衛星カロン(Charon)が直径約1040キロ。2005年に今回と同じハッブル望遠鏡で発見されたニクス(Nix)、ヒドラ(Hydra)の2つが直径30~110
ドイツ東部ハレ(Halle)の病院でベッドに眠る新生児(資料写真、2012年1月2日撮影)。(c)AFP/WALTRAUD GRUBITZSCH 【7月2日 AFP】34年前に世界初の体外受精児が英国で生まれてから、これまで全世界で体外受精(IVF)によって誕生した赤ちゃんの数は約500万人に上るとの推計が2日、トルコ・イスタンブールで開かれた欧州ヒト生殖学会(European Society of Human Reproduction and Embryology、ESHRE)第28回年次大会で発表された。 当初、人類が自然を操作することをめぐって激論が交わされたIVFだが、今では毎年、新生児の0.3%に相当する35万人の赤ちゃんがIVFで誕生しているという。 ローマ・カトリック教会は、大量の人間の胚が廃棄されることを理由に体外受精を不道徳とみなしているが、1978年に世界初の体外受精児
米イリノイ(Illinois)州ショームバーグ(Schaumburg)の書店で分厚い本を読む少女(2003年6月21日撮影、資料写真)。(c)AFP/Getty Images/Scott Olson 【6月27日 AFP】たくさんの数字を見るとクラクラするのは、芸術家肌の人だけに限らないようだ――科学者たちも多くの数式を読むのは辛いと感じていることを指摘する研究結果が25日発表された。 1998年に主要学術誌3誌に掲載された環境と進化に関する論文約650本について、英ブリストル大学(University of Bristol)の研究チームが分析した結果、数式が多い論文ほど将来、他の論文に引用されることが少ない傾向が明らかになった。理系の科学者でも、詳細な数式がびっしり並ぶ論文には関心を向けない傾向があると言えそうだ。 同研究によると、数式が多い論文が他の論文に引用される率は、数式が少ないか
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