写真家の有高唯之さんが神奈川県逗子市に移住したのは、今から2年半前のこと。それまでは夫婦2人、世田谷区内のマンションで暮らしていましたが、愛猫に子供が生まれたことから手狭になり、引っ越し先を物色することに。そこで、「どうせ引っ越すなら...」と都会の喧騒から離れ、少しスローな生活にシフトしたのがはじまりでした。 新たな拠点に逗子を選んだ理由は、もともとお気に入りのドライブスポットであったことがひとつ。海辺の市場にも近く、地産の野菜がたくさん売られるロケーションは、生活の場としても理想的。さらに、現在住まう戸建ての物件に"一目惚れ"したことが決定打になったのだそうです。 逗子市内の高台に建つ家屋は、実に築70年という年季物。建築は昭和20年だそうですから、戦時中に建てられた貴重な物件ということになります。その、いかにも古風な雰囲気と、採光の多い間取りにすっかり魅せられた有高さんは、移住後にD