今回参加したのは足立区生涯学習センターでおこなわれた「辞書っておもしろい~国語辞典づくり講座」という教養講座だ。 講師は、日本語学者で早稲田大学非常勤講師の飯間浩明先生。実は飯間先生は「三省堂国語辞典」の編纂委員をつとめる現役の辞書編纂者でもある。 ところで、「用例採集」っていったい何なのか? かいつまんで説明しておきたい。 国語辞典に載っている言葉は、ただやみくもに集められて載せられているわけではない。 国語辞典に掲載するための、現代語や新語、あるいは今まで辞書に載せてなかったことばを、実際どのような場所で、どんなふうに使われたのかを記録し、集める作業を「用例採集」という。 特に飯間先生が編集委員を務める「三省堂国語辞典」のように、現代語や新語も積極的に掲載していくという方針の辞書の場合、「用例採集」はとてもたいせつな作業だ。 例えば、昨年(2013年)「三省堂国語辞典」の第七版が出たさ