前回の話 calmin.hatenablog.com 秋野先生(魔女の宣告) わたしとあき君の前に現れたのは、魔女……もとい園長・秋野先生(仮名)だった。独特の雰囲気をまとっており、初対面の時には圧倒されっぱなしだった。後に他のママと話した時には同意見多数。笑った。 秋野先生は「はじめまして、お母さん!」とハスキーボイスで元気に声をかけて来た。基本的に声の大きい人である。 ひるむわたしとは対照的に、あき君は黙々とレゴを積む作業をしていた。あわてて先生に挨拶をするよう促す。が、こちらをチラリと見た後に黙って作業に戻った。 わたしはまた悲しくなった。 いつもこうだ。挨拶をしない。出来ない。 わたしの躾が悪いからだろうか?でも、これ以上どうしたらいいのか分からない。 友達とケンカこそしないけど、そもそも友達と"一緒に遊ぶ"ところをほとんど見た事がない。 魔女は「ああ、確かに何かあるわね、あき君に