宮崎大(菅沼龍夫学長)は3日、経済産業省から受託し農学部の足立勝准教授(49)=植物生理学=が他研究機関と共同で行ったスイートピーを使った製品開発事業で、足立准教授担当の安全性などに関する実験内容に捏造(ねつぞう)があった、と発表した。 同大によると、足立准教授は2007〜08年度、スイートピーの花弁に含まれるポリフェノールの安全性や効能などの実験を担当。しかし、09年9月、同大教員から「実験をしていた形跡がない」との申立書が提出され、大学側が調査したところ、足立准教授が実験後に提出した報告書の13項目のうち、6項目において、検査日や場所を記したノートなど、実験の裏付けとなる資料がなかったという。 これに対し、足立准教授は「実験は外部で行った。資料が届かない」などと説明するのみで、同大は今年7月、実験内容を捏造と裁定。不服申し立てに対しても再調査不要とした。足立准教授は現在、講義などを