航空自衛隊の事務用品発注を巡る官製談合で防衛省は14日、05〜08年度に契約した311件75億6000万円がすべて官製談合だったと発表した。同省は同日付で、談合にかかわったとして物品調達担当の第1補給処の前処長(空将補)を停職30日、監督責任を問い空自トップの外薗(ほかぞの)健一朗航空幕僚長(59)を訓戒とするなど計50人を一斉処分した。空自の一度の懲戒処分数としては過去最多といい、責任を取る形で外薗空幕長は24日付で退任する見通しとなった。 【事件の一報】空自事務用品で談合 公取委、11社に立ち入り 14日公表した調査報告書によると、同補給処の資材計画課長は05〜08年度、上司の了解の下、OBの天下りの受け入れ状況などに応じて業者別に調達要求目標額を定め、部下に指示。事務用品発注担当の需品班と基地器材班が、入札ごとに受注させたい業者に意向を示して談合させていた。 空自は随意契約だっ