働かないアリに意義がある (メディアファクトリー新書) 作者: 長谷川英祐出版社/メーカー: メディアファクトリー発売日: 2010/12/31メディア: 新書購入: 63人 クリック: 995回この商品を含むブログ (73件) を見る 前に、同じようなタイトルの「働きアリの2割はサボっている―身近な生き物たちのサイエンス」を見たら、サボっているという話だけを紹介してその理由は説明してくれず、とても不満だった経験があり、これもそういう本かと思ったら、ちがった。ちゃんとサボるアリの意義を説明してくれる。 それ以外にもアリの巣の創発性や機能分担、フェロモンの働きから、血縁淘汰と群淘汰論争なども紹介。というより後半三分の一で、血縁淘汰と群淘汰の話だけを整理していてびっくり。安易に小ネタ紹介しとけばいいや、という甘い考えの新書とは一線を画す本だとわかる。 ちなみに最後(p.184) にある、教科書
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