国連はことし7月、南スーダンの首都ジュバで戦闘が再燃した際に、現地に展開するPKO=平和維持活動の部隊が市民を守ろうとしないなど対応に問題があったとしてケニア人の司令官の解任を決め、これに反発したケニア政府は、およそ1000人のケニア軍の部隊を引き揚げると発表しました。 これを受けて、国連のパン・ギムン(潘基文)事務総長は、PKO部隊の指揮命令系統が不適切だったことや市民を守ろうとしない対応が被害につながったと指摘し、現地の国連の部隊を指揮するケニア人の司令官を解任することを決めました。 これに対して、司令官の出身国のケニア政府は2日、声明を出し、「南スーダンのPKOが構造的な機能不全に陥っているにもかかわらず、特定の一個人に責任を押しつけようとしている」などとして強く反発しました。そのうえで、およそ1000人のケニア軍部隊を南スーダンから引き揚げ、今後は南スーダンの和平協議の仲介も行わな