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ブックマーク / ikeuchisatoshi.com (11)

  • 【寄稿】『朝日新聞』オピニオン欄でイスラーム主義活動家の主張にセカンド・オピニオンを | 中東・イスラーム学の風姿花伝

    中東・イスラーム学の風姿花伝 池内恵(いけうち さとし)が、中東情勢とイスラーム教やその思想について、日々少しずつ解説します。有用な情報源や、助けになる解説を見つけたらリンクを張って案内したり、これまでに書いてきた論文や著書の「さわり」の部分なども紹介したりしていきます。予想外に評判となってしまったFC2ブログ「中東・イスラーム学の風姿花伝(http://chutoislam.blog.fc2.com/)」からすべての項目を移行しました。過去の項目もここから全て読めます。経歴・所属等はブログのプロフィール(http://ikeuchisatoshi.com/profile/)からご覧ください。 メニューとウィジェット

    【寄稿】『朝日新聞』オピニオン欄でイスラーム主義活動家の主張にセカンド・オピニオンを | 中東・イスラーム学の風姿花伝
  • イスラーム法学の政治・軍事に関する規定の入門書(2) | 中東・イスラーム学の風姿花伝

    ジハード主義者はどんなものをイメージしてジハードをやるのか。 それはもう、これに決まってます。イブン・イスハークの預言者ムハンマド伝。ハディースに基づき、預言者ムハンマドの生涯を物語った正統的なムハンマド伝です。ムハンマドの生涯がジハードの連続であったことが分かります。 イスラーム法学の解釈とは、コーランの章句を、預言者ムハンマドが実際にどういう場面で神から伝え、それについてムハンマドが何をやって何を言ったかを、踏まえて解釈し規範を導きだします。預言者ムハンマド伝に見られるような正統的な歴史解釈はイスラーム法学解釈の基礎の基礎です。 預言者ムハンマド伝(1)(イスラーム原典叢書)岩波書店 これを原型に、近・現代にも無数のムハンマド伝が、絵とか映画などのあらゆる形で作られています。 アラビア語では、アラブ世界のどこでも、小さな屋の店頭にも必ずと言っていいほど売っています。特にモスクの近く

    イスラーム法学の政治・軍事に関する規定の入門書(2) | 中東・イスラーム学の風姿花伝
  • イスラーム法学の政治・軍事に関する規定の入門書(1) | 中東・イスラーム学の風姿花伝

    「イスラーム国」がジハードを掲げて異教徒を征服したり、奴隷化したり、殺害したり、世界各地で不信仰者を制圧したりする際に、明示的にイスラーム法的根拠を掲げる。イスラーム法は、イスラーム世界が世界のかなりの部分で支配者側の宗教であり、政治・軍事的に優位で、異教徒を権利の制限の下で従えていた時代に定式化されたものなので、現代の国際秩序の中で「復興」しようとすると、多大な摩擦と混乱、そして戦乱と流血を伴うことにならざるをえない。 イスラーム法はコーランとハディースを典拠に導き出した規範だが、見よう見まねでコーランの断片を読んでみてもイスラーム法の正統な導き方は学べない。1400年の歴史の中で、歴代のイスラーム法学者が議論を重ねて到達したコンセンサスがイスラーム法学の有力解釈であって、それを素人がにわか勉強で覆すのは不可能であると謙虚に思い知った方がいい。 ジハード主義者が掲げる、政治と軍事に関する

    イスラーム法学の政治・軍事に関する規定の入門書(1) | 中東・イスラーム学の風姿花伝
    bhikkhu
    bhikkhu 2015/11/20
    “「イスラーム国」は、近代を通じて提起されてきた「イスラーム法の施行」の要求が実際に現実化した時に何が起こるか、社会実験のようなものである。”
  • 【日めくり古典】良い動機が良い政策や良い結果をもたらすとは限らない | 中東・イスラーム学の風姿花伝

    中東・イスラーム学の風姿花伝 池内恵(いけうち さとし)が、中東情勢とイスラーム教やその思想について、日々少しずつ解説します。有用な情報源や、助けになる解説を見つけたらリンクを張って案内したり、これまでに書いてきた論文や著書の「さわり」の部分なども紹介したりしていきます。予想外に評判となってしまったFC2ブログ「中東・イスラーム学の風姿花伝(http://chutoislam.blog.fc2.com/)」からすべての項目を移行しました。過去の項目もここから全て読めます。経歴・所属等はブログのプロフィール(http://ikeuchisatoshi.com/profile/)からご覧ください。 メニューとウィジェット

    【日めくり古典】良い動機が良い政策や良い結果をもたらすとは限らない | 中東・イスラーム学の風姿花伝
    bhikkhu
    bhikkhu 2015/10/17
    “ロベスピエールは、その動機から判断すれば、史上最も有徳な人物のひとりであった。”
  • 【地図で読む】「アサド朝シリア」を支えるロシア軍基地 | 中東・イスラーム学の風姿花伝

    中東・イスラーム学の風姿花伝 池内恵(いけうち さとし)が、中東情勢とイスラーム教やその思想について、日々少しずつ解説します。有用な情報源や、助けになる解説を見つけたらリンクを張って案内したり、これまでに書いてきた論文や著書の「さわり」の部分なども紹介したりしていきます。予想外に評判となってしまったFC2ブログ「中東・イスラーム学の風姿花伝(http://chutoislam.blog.fc2.com/)」からすべての項目を移行しました。過去の項目もここから全て読めます。経歴・所属等はブログのプロフィール(http://ikeuchisatoshi.com/profile/)からご覧ください。 メニューとウィジェット

    【地図で読む】「アサド朝シリア」を支えるロシア軍基地 | 中東・イスラーム学の風姿花伝
  • 【地図で読む】グローバル化すると壁が増える逆説 | 中東・イスラーム学の風姿花伝

    「日めくり古典」は少しお休みしてまた再開するとして、「地図」を、もっと連載化したいところ。 難民問題についてはいくつか取り上げてきたのだが【1】【2】、その続き。 シリア難民(を偽装するその他の国からの難民・移民も含めて)の殺到に対して、EUの外縁に位置する東欧・中欧諸国がフェンス構築を進める。例えばこの地図。 出典:“Closing the Back Door to Europe,” The New York Times, September 18, 2015. ブルガリアからギリシアの東の国境では、EU外のトルコとの間にフェンスを設置。そしてハンガリーはルーマニアやセルビアとの間に設置を検討。この記事では一つ一つの事例について詳細な地図と簡単な経緯を記してくれています。 ハンガリーの動きは批判されていますが、ヨーロッパの「防人」の役割を負わされているのに、と不満でありましょう。 EU内

    【地図で読む】グローバル化すると壁が増える逆説 | 中東・イスラーム学の風姿花伝
  • 【地図で読む】国境フェンスのグローバル化 | 中東・イスラーム学の風姿花伝

    中東・イスラーム学の風姿花伝 池内恵(いけうち さとし)が、中東情勢とイスラーム教やその思想について、日々少しずつ解説します。有用な情報源や、助けになる解説を見つけたらリンクを張って案内したり、これまでに書いてきた論文や著書の「さわり」の部分なども紹介したりしていきます。予想外に評判となってしまったFC2ブログ「中東・イスラーム学の風姿花伝(http://chutoislam.blog.fc2.com/)」からすべての項目を移行しました。過去の項目もここから全て読めます。経歴・所属等はブログのプロフィール(http://ikeuchisatoshi.com/profile/)からご覧ください。 メニューとウィジェット

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  • 【日めくり古典】イデオロギーで権力闘争を覆い隠すのはむしろ当然 | 中東・イスラーム学の風姿花伝

    ゆったりと今日もモーゲンソー。なんとなく始めた「日めくり」連載ですが、長くかかりそうです。今忙しいのでまとめて予約自動投稿です。連休中仕事で出かけています。私を探さないでください。私はここにはいません。 フェイスブックなどでも当分通知できないかもしれないので、日時間朝7時に毎日自動で投稿されますので、読みたい方は読みに来てください。 モーゲンソー『国際政治(上)――権力と平和』(岩波文庫) 引き続きイデオロギーの話。しつこいですか。しつこいぐらいがいいです。 「人間は自己の権力への欲求を正当なものと考える一方で、彼に対する権力を獲得しようとする他者の欲求を不当なものと非難するであろう。」(高柳先男翻訳分担、原彬久監訳、上巻、227頁) 権力政治批判というのは、自分の持つ権力は正しくて、他人が持っている権力は悪い、という批判に過ぎないことが往々にしてあります(*研究者が「往々にしてある」と

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  • 【日めくり地図】アフガニスタンのターリバーンと「イスラーム国」による攻撃箇所 | 中東・イスラーム学の風姿花伝

    中東・イスラーム学の風姿花伝 池内恵(いけうち さとし)が、中東情勢とイスラーム教やその思想について、日々少しずつ解説します。有用な情報源や、助けになる解説を見つけたらリンクを張って案内したり、これまでに書いてきた論文や著書の「さわり」の部分なども紹介したりしていきます。予想外に評判となってしまったFC2ブログ「中東・イスラーム学の風姿花伝(http://chutoislam.blog.fc2.com/)」からすべての項目を移行しました。過去の項目もここから全て読めます。経歴・所属等はブログのプロフィール(http://ikeuchisatoshi.com/profile/)からご覧ください。 メニューとウィジェット

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  • 【地図】地中海の難民・移民の流れ | 中東・イスラーム学の風姿花伝

    シリア難民の西欧(特にドイツ)への大量流入が話題になっているが、問題自体は2011年の「アラブの春」で各国の政権が揺れたり内戦が生じたりしてすぐに発生しており、2013年頃から激化していた。 そしてこれはシリアから難民が発生しているというだけの問題ではなく、アフガニスタンやアフリカ諸国からの難民・移民が地中海南岸のアラブ諸国に到達して、そこから西欧への渡航を目指すというより大きな問題の一部です。 昨年から今年の初めまでは、むしろサブサハラ・アフリカ諸国や東アフリカからの移民が、モロッコのスペイン領飛び地のセウタとメリリャに侵入しようとする問題に焦点が当たっていた。しかしこれについてはモロッコと西欧諸国の両方の協力による取り締まり・対策強化で一定の沈静化が見られた。しかしこれはモグラ叩きの一部で、今年に入るとリビア内戦の混乱の隙をついて密航業者がリビアに多く現れ、リビアからマルタやイタリアや

    【地図】地中海の難民・移民の流れ | 中東・イスラーム学の風姿花伝
  • 現在の歴史認識問題について | 中東・イスラーム学の風姿花伝

    現在の東アジアの国際政治の最大の課題は、すでに活力を失った日をどう縛るかではなく、活力がありすぎる中国をどう縛るか(「縛る」という表現がよくなければ、「の首に鈴をつける」)というものである。この基礎の基礎が、日の議論ではしばしば忘れられていないだろうか。 かつて「日を縛る」ことが東アジアの平和になにがしか役立っていた時代があった。といってもその間に東アジアに地域紛争は起きていたが。その時代を生きてきて、「どう日を縛るか」を考えて発言して、それによって自我を形作り人生を築いてきた人たちが、現在高齢化し、新たな世界状況を見る意欲や能力を失っている。歳をとれば無理もないことである。かつて高齢者が希少だった頃は、むやみに新しいことを知っている必要はなかった。昔の知恵を伝えてくれるだけでよかった。 「自分たちが信じてきたもの、当然と思っていたもの、支えにしてきたものが、大きく変わってしまっ

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