日経の「大機小機」に「『ポスト福井』を待ち受ける難題」が書かれている。 「サブプライムローン問題が尾を引く中、原油価格が史上最高値を更新する一方、ドル安と株価の大幅下落が続くなど、波乱のうちに2008年がスタートした。この幕開けが暗示するのは、世界経済の減速が不可避という悲観的見通しである。米国では、住宅投資の落ち込みに原油高による個人消費への悪影響が加わるため、景気後退の蓋然性が急速に高まっている。これまで順調だった欧州経済も、次第に停滞色が強まるだろう。 こうした中、米国では政策金利の引き下げが続く。原油はじめ資源価格の高騰とドル安によるインフレ懸念は根強いものの、景気後退と雇用情勢悪化のリスクが上回るためである。昨年中は踏みとどまった欧州中銀も、本年は利下げに動く公算が大きい。そうなると難しいのは日銀の対応である。日本の景気も米・欧の景気悪化の下で、本年はゼロ成長に近い厳しい状況を覚