日本政府がイラクのサマーワに自衛隊を派遣し、一人の死者も出さずに、その任務を完了できたのは、奇跡に近いものだった。まさに、日本人の細心の注意力と、謙虚な行動がそれを可能にしたのであろう。 しかし、その完全な成果に、いま傷がつき始めている。それは、イラクのサマーワで自衛隊員を支えてくれた、現地のイラク人通訳者たちが、マハデイ軍、警察、軍人によって殺害される、危険に直面しているのだ。 イラクのサマーワで自衛隊員を守ってくれた、オーストラリア軍が6月に撤退するが、オーストラリア軍は現地人通訳たちに対しオーストラリアへの永住権を認めている。つまりオーストラリア群の通訳をしたイラク人はオーストラリアにのがれマハデイ軍に殺されずに住むということだ。 しかし、日本はこうした措置をとっていない。サマーワの通訳者たちから、日本政府に対する移住許可の要請が、何度となく出されたようだが、何の返事も返ってこ
中東の人々の本音を知るため、中東ニュースの重要項目を解説し、中東の未来を予測します。 NO・1006エジプトの意外に低い識字率 アラブの新聞に、エジプトの識字率が意外に低い、というニュースが掲載されていた。そう思ったのはその新聞の記者ではなく、私だけなのかもしれないが、エジプトはアラブ諸国のなかでは、教育先進国であるがゆえに、驚かされたのだ。そのエジプトの現在の識字率が、なんと30パーセントだというのだ。 このエジプトの識字率は、次第に低下しているとも書いてあった。つまり、エジプトでは貧困レベル以下の人たちが増加し、子供たちが学校へ行けなくなっている割合が、高くなってきているということだ。 字が読めない人たちのなかには、女性の割合が高いのは、致し方ない部分があるかもしれないが、6歳から18歳という若年層の間ですら、300万人が学校へ行っていないというのだ。 これではどれだけ政府が立派
中東の人々の本音を知るため、中東ニュースの重要項目を解説し、中東の未来を予測します。 NO・999ホロコースト(虐殺)という言葉の終わりが近い? ドイツのヒトラーの一味によって行われた、史上最大の犯罪、それはホロコーストだといわれて久しい。そのホロコーストという言葉は、世界中が知るようになり、以来、ホロコーストという言葉は、ユダヤ人を危険から守り続けて来た。 言ってみれば、ホロコーストは魔法の呪文のような言葉として、世界中が聞き、受け止めてきたということだ。そのまねをしたということだろうか、虐殺という言葉が、ホロコーストと並んで語られるようになった。 南京の虐殺は語られる度に、その犠牲者数を増やし続けてきている。語られれば語られるほど、人はそのことを真実として受け止め、脳裏に刻み込むようだ。したがって、こうした言葉は、どれだけ繰り返せるかが、大きなポイントということであろう。 しかし
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く