「初音ミク」というDTM (DeskTop Music, PC上での楽曲制作)ソフトウェアが売れている。8月末の発売から約1ヶ月で1万本という販売数はこの分野では異例の大ヒットである。 DTMの衰退 インターネットが普及する前は家庭でのPCの用途として「楽曲制作」も一定の割合を占めていたように思う。10万円近くするMIDI音源のシンセサイザや昔ながらのテレビゲーム機のようなFM音源を使って、作曲したり演奏させたりしていた人も多いことだろう。私も楽譜をPCに打ち込み、FM音源で鳴らして楽しんでいたこともあった。 しかし、ふと気づいてみるとDTMという分野はインターネットや電子メール等に押されて目立たなくなっていた。インターネットを使えば音楽も安価に好きな曲を購入できるし、さらにそれをiPod等を使って外出先で聞くこともできる。オリジナル曲の作曲が趣味である人を除けば、わざわざDTMをやろうと