日経エレクトロニクス読者の方はお手元に届いているかと思いますが,創刊35周年特別編集版「電子産業35年の軌跡」を発行しました。この本の発行に当たって,「歴史に学ぶ」ことの重要性を巻頭言に書きましたが,編集を進めながら自分なりにこの本から学んだことがあります。 「電子産業35年の軌跡」は,日経エレクトロニクス創刊の1971年から1年1テーマを選び,その年に登場した技術・製品やその年に起きた事件などを解説しています。「マイクロプロセサの誕生」「IBM産業スパイ事件」「青色LEDの発明」「プリウス登場」「Google誕生」などなど。執筆は,当時,記者として編集に携ったメンバーです。技術者と同じ時代を共有した記者が過去のノートを開き,当時を振り返りながら筆を進めました。 出来上がった本から学んだことは,いくつかあります。年を追いながらページをめくっていくと,登場する企業の名前が変わり続けていて,生