始めに先月テレビドラマ化の条件、契約を巡って制作側と漫画原作者の方との間でトラブルが発生していたニュースが報じられました。両者の話は食い違ったまま解決に至らず、数日後に原作者の方の死という前代未聞の最悪の結果となりました。この事件をきっかけにこれまで看過されてきた、メディアミックスのあり方の問題点が一気に表面化してきました。 尊い命が失われた後で遅きに失した感は否めませんが、二度とこのような痛ましい事件が起こらないように、再発防止へ必要な議論をすべき時だと考えています。クリエーターが苦しんでいる今の状況を将来に向けて、様々な知見を集めて出来る限り改善していくことが、遺された私達の義務だと思います。 脚本の技術について現在進行形の議論で出ているイシューの一つが「漫画と映像作品は違うので、脚本に落とし込むのが難しい」というものです。現段階で(私の知る限り)その技術の内容について語っている人を見
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