自民党は大阪府知事・大阪市長のダブル選をはじめとした統一地方選で大敗した大阪府連について、党本部が府連執行部に代わって組織運営や選挙対策などを事実上指揮する「党本部直轄」とすることを検討している。大阪から全国へと勢力圏を拡大する日本維新の会の勢いを食い止めようとてこ入れを急ぐが、党本部主導の府連運営案には地元の反発も予想される。 複数の自民関係者が27日、明らかにした。自民党四役の茂木敏充幹事長、遠藤利明総務会長、萩生田光一政調会長、森山裕選対委員長は26日夜、東京都内の日本料理店で会食し、党本部直轄案について協議した。茂木氏と森山氏は28日、小渕優子組織運動本部長と共に府連会長の宗清皇一衆院議員(比例近畿)ら大阪府関係の国会議員と会談する予定で、今後の府連のあり方について話し合う。 党本部に「大阪担当」役員を置き…