平野博文官房長官は8日、民主党本部で小沢一郎幹事長と会談した。鳩山政権の「政治主導」推進のため、同党政策調査会(政調)職員約20人を非常勤の国家公務員で採用し、各府省の政策会議スタッフや政務三役の補佐役として用いる意向を伝えた。小沢氏は「分かった」と述べて了承した。政府は、月内に召集予定の臨時国会前に採用する方針だ。 鳩山政権発足後、民主党は「政策一元化」実現に向けて党政調を廃止し、政調職員が居場所を失っていた。一方で各府省に乗り込んだ閣僚らが、補佐役に党職員を省内会議に同席させるケースが増えたが、党職員には国家公務員に課される守秘義務がなく、問題視する声があった。 採用する政調職員は内閣官房の「専門調査員」とし、国家公務員と同様の守秘義務を課す。その上で、閣僚らの求めに応じて各府省に派遣する方針だ。【横田愛】