今日では、大麻の安全性を示す科学的なデータが多数発表されています。(参考:「進む大麻の非犯罪化。北米の市場規模は140億ドルに」)科学的根拠がありながら、なぜ日本では世界の潮流に反していまだこれほど厳しく大麻が規制されているのか、その歴史的経緯について考察したいと思います。 大麻草は古くから人間とともにあり、人間が栽培した最古の農作物であるとも言われています。そして昔から、産業、医療、向精神剤として利用されてきたことがわかっています。 産業利用:中国では、少なくとも紀元前6000年から大麻の種子とオイルが食物として利用された記録があり、紀元前4000年頃に大麻草から作られた布も中国とトルキスタン地方で発見されています。 向精神剤として:昨年6月、大麻がドラッグとして使われていたことを示す証拠が中国西部の2500年前の共同墓地から発見されました。また今年に入って、紀元前8世紀のイスラエルの神