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ブックマーク / note.com/kenji_takeda (28)

  • 9月5日と9月6日と9月7日のこと ~その5 夜の光、そして食い物~|新個出 間世(竹田 健二)

    さて。 その3あたりで書いたとおり、電気が断たれた今、自室の中に熱源はない。 なのに、前回調達した品の中にカップラーメンが存在している。 お湯無しでカップラが作れるのか。 それが、作ろうと思えば作れるのである。 注ぐのは熱湯ではなく、まあ当然というか水。 事前に「カップラは水でも20分程度で戻る」と聞いていて、かつ数日前には実際に試してもいた。 まさか興味位で試したことが、実際の被災状況で役に立つとは思わなんだ。 とはいえ、「カップラの水戻し」も、飽くまでも「える」というレベルであって、お湯と同程度に「おいしい」というわけではないこともわかっていた。 買ってきたカップラは、熱湯で作った場合ややスープにとろみがあり、スープの濃度もやや濃いめのものだった。 20分くらいの水戻しで確かに「える」くらいに柔らかくはなってくれたけれど、熱湯ではないのでスープの流動性が低くてべにくい。 そし

    9月5日と9月6日と9月7日のこと ~その5 夜の光、そして食い物~|新個出 間世(竹田 健二)
  • 9月5日と9月6日と9月7日のこと~その3 体の飢えより娯楽への飢えが早かった話~|新個出 間世(竹田 健二)

    9時6日。地震発生から数時間。 朝も明けきったが、仕事もないし電気もこないのでやることもなく、ただただradikoでラジオを流して、今の時点では集めてもどうしようもない情報を集めるだけ集めてぼんやりしていた。 さっきは当日の仕事があるのかないのかで不安になってたが、よくよく考えると自分の炊事は完全に電気に頼ってたのだった。 そう。 って何がそうなのかわからんけど、自分の調理器具はガスではなくIHクッキングヒータ、電気がなければ使えないのだ。 (なおオール電化ではない。なのになぜガスでなく電気に頼ってるのかについては伏せる) 自室内に火を通さずえるモノはほとんどなかった。あるのはいつも散歩のときにべる飴ちゃんくらい。いつもなら酒のつまみに買ったスナック菓子がすこしくらい余ってたりするのに、そういうときに限って、ない。 しかもこの前会社の備蓄品(災害時用に非常や飲料水を備蓄してくれてるの

    9月5日と9月6日と9月7日のこと~その3 体の飢えより娯楽への飢えが早かった話~|新個出 間世(竹田 健二)
  • 9月5日と9月6日と9月7日のこと ~その2 信号は消えるが新しい朝は来る~|新個出 間世(竹田 健二)

    凄まじい揺れに叩き起こされたときには、すでに電気は消えていた。 なにが起こったのかよくわからないまま、とっさに手元にあったもので頭をかばい、激しい揺れが収まるまで待った。 ワンルームの自室全体が悲鳴のようにきしむのをやめるにつれて、かすかな電子音が聞こえてきた。 …ヴィ、ヴィ…ヴィ、ヴィ… 「地震です」 言われなくてもわかってる、と思いつつ、真っ暗な部屋の中、エリアメールの警告画面を頼りにスマホをたぐり寄せた。 とりあえずスマホのトーチ機能を起動させ、手元をはじめとする照らす程度の明かりを確保。次にradikoを開き、NHKラジオ第一を選局した。携帯の電波は生きていたが、窓の外をのぞくと街灯はことごとく消えていた。 ラジオが災害モードになっているのも、震源が道内であることもわかったが、細かい震度までは頭に入ってこない程度には混乱していた。酔いも醒めてない。 そんな自分の内外の混沌を

    9月5日と9月6日と9月7日のこと ~その2 信号は消えるが新しい朝は来る~|新個出 間世(竹田 健二)
  • 9月5日と9月6日と9月7日のこと ~その1 人生でいちばん倒木を見た日~|新個出 間世(竹田 健二)

    9月5日、7時半ちょっと前。職場のチームのLINEグループの通知で起こされた。 「点灯していない駅の電光掲示板」の画像に、こんなメッセージが添えられていた。 「JR、止まってるってよ」 台風である。 いや、台風自体は前日の夜に北海道を通過していって、外は快晴であった。しかし、実際JRは止まっていた。 JR北海道のサイトを見ても、やはり止まっていた。倒木多数などなどの理由で、午前中いっぱいは動かない、と。 前日の時点で、すでに台風による影響で出勤できない場合の話はあった。別手段で来られるなら来るのもいいし、休んでしまっても問題はない、と。 休んでしまえば給料は減ってしまう。だから出勤する以外の選択肢はない。だが金がない。下ろせばあるんだが、そして別手段で出勤したとしてもその分は会社から出るらしいのだが、もろもろあっね極力下ろしたくない。 そこで自分がとった行動は何か。 徒歩である。 12キロ

    9月5日と9月6日と9月7日のこと ~その1 人生でいちばん倒木を見た日~|新個出 間世(竹田 健二)
  • シネマ小並館 その16:伝説の果て、文明の向こう 『マッドマックス/サンダードーム』(星3.4)※ネタバレあり|新個出 間世(竹田 健二)

    シネマ小並館 その16:伝説の果て、文明の向こう 『マッドマックス/サンダードーム』(星3.4)※ネタバレあり マッドマックスシリーズレビュー、今回は第三作の『マッドマックス/サンダードーム』。 荒野をさまよう最中、飛行機乗りに移動手段と財産を奪われるマックス。追跡の中で物々交換により栄える『バータータウン』へと流れ着く。街に入り賊を追い詰めるため、自分の腕っ節を差し出すも、バータータウンの主導権を巡る権謀術数に巻き込まれ、挙げ句何も取り戻せないまま砂漠へと身一つで放逐されてしまう。マックスは砂漠の果てで絶体絶命の危機に陥るが、そんな彼を救ったのは、子供たちだけの奇妙な集団だった…というお話。 前作と比べると金はかかっててセットとかはハデなんだけど、反面アクションシーンが少な目なのでアクション映画としては地味だし、前作よりもお話としてはわかりにくい。だが、前作で『伝説の男』として語られたマ

    シネマ小並館 その16:伝説の果て、文明の向こう 『マッドマックス/サンダードーム』(星3.4)※ネタバレあり|新個出 間世(竹田 健二)
    bigboy-kyt
    bigboy-kyt 2015/11/02
    レビュー追加。サンダードームだってこんな見方ができるんだよって書きたかったんだけど最後はやっぱりまとまらない/シネマ小並館 その16:伝説の果て、文明の向こう 『マッドマックス/サンダードーム』(星3.4)※ネタ
  • (暫定公開)シネマ小並館 その15(後編):『マッドマックス2』見どころ箇条書きレビュー|新個出 間世(竹田 健二)

    マッドマックス2のレビュー第二弾。今度は最初から最後までの見所を時間軸にそって書き出す『箇条書きレビュー』をば。実写版デビルマンでやりかけて頓挫したけど、今度は最後まで書きたいところ。 でもちょっと長くなりそうなので、まずは中盤までを暫定公開してお茶を濁そうかと() ・オープニングはナレーションで世界観、というか劇中の現在に至るまでの状況がされる。 ・前作では『現在から数年後の未来』であること、『石油が足りなくなっている』こと、『秩序が崩壊しつつある』ことくらいしか劇中で読み取れなかったが、二勢力間の戦争が発生→それに伴う石油危機→さらにそれが文明の崩壊をもたらした、という流れで明らかに(ただサンダードーム以降ではさらに『核戦争かなにかにより広範な放射能汚染がある』という設定が付加される) ・前作の最後の登場時点でジェシーはとりとめて死んではいない状況だったが、世界観説明のところでマックス

    (暫定公開)シネマ小並館 その15(後編):『マッドマックス2』見どころ箇条書きレビュー|新個出 間世(竹田 健二)
    bigboy-kyt
    bigboy-kyt 2015/10/26
    レビュー追加。というかあまりにも長くなりそうなのでとりあえず暫定公開ということで/(暫定公開)シネマ小並館 その15(後編):『マッドマックス2』見どころ箇条書きレビュー|kenji_takeda|note(ノート)
  • シネマ小並館 その15(前編):『マッドマックス2』評 ~V8の呪縛から解き放たれるマックス~(星4.5)|新個出 間世(竹田 健二)

    前回に続いて、マッドマックスシリーズのレビューをば。今回は2。好きすぎるので、『V8との関係性に主軸を置いたレビュー』と『箇条書きレビュー』の前後編二立てでいきたいと思う。 まず評価から書くと、星5つ中4.5。間違いなく自分にとっての『心の映画』である。観たのは今年に入ってからだけど。 エネルギー危機と戦争を経て文明の崩壊した未来。男一人と犬一匹、V8のインターセプタで荒野をさまよい続けるマックスは、ある男から『油井を持ち、無尽蔵にガソリンを生み出す精製所』が存在すると聞く。『ヒューマンガス』率いるならず者集団に日々脅かされる中、精製所を脱出しはるか彼方の楽園へ移住を検討していた精製所の住民。そんな彼らに取り入り、脱出に必要なトレーラーを拾って提供するかわりにガソリンを得たマックスだったが…というお話。 前作では秩序の崩壊しつつある社会が描かれていたが、今作では前述の通り、文明そのものが

    シネマ小並館 その15(前編):『マッドマックス2』評 ~V8の呪縛から解き放たれるマックス~(星4.5)|新個出 間世(竹田 健二)
    bigboy-kyt
    bigboy-kyt 2015/10/18
    映画レビュー追加。満を持してマッドマックス2レビュー。でもV8論で力尽きた感が/シネマ小並館 その15(前編):『マッドマックス2』評 ~V8の呪縛から解き放たれるマックス~(星4.5)|kenji_takeda|note(ノート)
  • シネマ小並館 その14:秩序の果て、力の向こう 『マッドマックス』(星3.3)|新個出 間世(竹田 健二)

    つい最近、『マッドマックス 怒りのデス・ロード』が各配信サイトで配信開始された。公開当時から『ヤバい』と評判だったので気になりまくってたことからすぐさま配信版を購入して観てみたが、当にヤバかった… ということで『怒りのデス・ロード』をレビューしたいと思ってるんだが、その前にマッドマックスシリーズを第一作から観返してレビューしていきたいと思う。 まずは第一作の『マッドマックス』。 エネルギー危機などから秩序が崩壊しつつある、薄汚れた近未来のお話。ならず者たちを取り締まる警察組織『MFP』に所属する腕利きのドライバー・マックスは、その活動の中でならず者組織から報復の対象にされてしまう。そのうち仲間を失い、自信もスピードに取り付かれ狂気を帯びつつあった彼は、上司の提案により家族と自動車旅行に出かけるが… 個人的には、マッドマックスシリーズにハマったのが2からで、1は初見のときあまりピンとこなか

    シネマ小並館 その14:秩序の果て、力の向こう 『マッドマックス』(星3.3)|新個出 間世(竹田 健二)
    bigboy-kyt
    bigboy-kyt 2015/10/12
    映画レビュー追加。『デス・ロード』から、とは思ったがせっかく1から観返してるので.から/シネマ小並館 その14:秩序の果て、力の向こう 『マッドマックス』(星3.3)|kenji_takeda|note(ノート)
  • シネマ小並館その13(頓挫): 『実写版デビルマン』を序盤だけ逐次ツッコミ(星1.5)|新個出 間世(竹田 健二)

    公開当時からあまりにもひどいと言われ続けてきた『実写版デビルマン』。どれだけひどいのか見てみたい気持ちもあったが、時間と金を無駄にしたくないという思いから今まで見ずにいた。 しかし最近のコンテンツの価格破壊というのはすばらしいもので、500円ちょい毎月払ってれば映画の旧作が見放題になったりもする。 だから、単品レンタルならぜってー金払ってでも見たいと思わないような作品でも、手軽に手を出せるようになった。ムダにできる時間があればそれでいいみたいな。 ということでついに見たよ実写版デビルマン。 ホントにコレ、ヒドいですわ。デビルマンの実写としてダメなのではなく、映画として全くダメということが確認できただけでも、二時間をムダにした価値はあったというもの。 というわけで、どこがどうダメなのかのレビューを書くために、頭から一度最後まで見た上で、もういちど頭から見ていきながら逐次ツッコミを入れていこう

    シネマ小並館その13(頓挫): 『実写版デビルマン』を序盤だけ逐次ツッコミ(星1.5)|新個出 間世(竹田 健二)
    bigboy-kyt
    bigboy-kyt 2015/10/01
    レビュー(のようななにか)公開。もっとも熱演したのは『おじさんの育てたお米で作った大きくておいしそうなおにぎり』だと思う。もうおにぎりが主演ってことでいい。/シネマ小並館その13(頓挫): 『実写版デビル
  • 見せてもらおうか! ASUSのZenfone 2 Laserのカメラ性能とやらを! in 主に室蘭 (カメラ機能のレビューつき)|新個出 間世(竹田 健二)

    見せてもらおうか! ASUSのZenfone 2 Laserのカメラ性能とやらを! in 主に室蘭 (カメラ機能のレビューつき) ちょっとした理由があって、つい最近出た『Zenfone 2 Laser』というSIMロックフリースマホを買ってしまった。なにやら格安スマホ(値段は約三万円)にしてはカメラがすごい! レーザーAFで高速だ!とかいわれててそこに惹かれたんだが、実際の写りに関して云々してる記事や実写サンプルとかが思ったよりもなかったので、実際にZenfone 2 Laserで撮った写真をここで貼り付けていこうと思う。総評はそのあとで。 ちなみに以下の写真は『オート』か『HDR』で撮ったもので無加工。撮影はだいたい室蘭(ほとんどはJR貨物の輪西工場一般公開にて)。 で、Zenfone 2 Laserのカメラはどうなのよ(箇条書き)・端的に言うと『フツーに使いやすくてそれなりにきれいに撮

    見せてもらおうか! ASUSのZenfone 2 Laserのカメラ性能とやらを! in 主に室蘭 (カメラ機能のレビューつき)|新個出 間世(竹田 健二)
    bigboy-kyt
    bigboy-kyt 2015/09/07
    久々のnoteは映画ネタでなくスマホネタ/見せてもらおうか! ASUSのZenfone 2 Laserのカメラ性能とやらを! in 主に室蘭 (カメラ機能のレビューつき)|kenji_takeda|note(ノート)
  • シネマ小並館 その12:苦難の波と、苦難を洗い流す波 『ビッグ・ウェンズデー』(星3.8)|新個出 間世(竹田 健二)

    まだレビューには書いてないが、『ロード・オブ・ドッグタウン』という映画が好きだ。いや、好きすぎる。 現在のスケートボードの基礎を作った集団『Z-ボーイズ』の日々を描いた映画で、青春映画の中では一番好きだ(もっともあまり青春映画を観てないからなのかもしれないが)。70年代中盤の空気感、ろくでもないけれど輝いている日々、主人公三人が袂を分かちそれぞれの道を歩き、最後には合流するところ、そういった要素が心に響いてくる。 …おっと、なんのレビューかわからなくなるのでここまで。 スケボーはもともと、サーファーのあいだで遊ばれてきた。なので、ロード・オブ・ドッグタウンが好きならこの映画も外せないな、と思って観てみた次第。 この映画は、マット、ジャック、リロイの三人のサーファーを主軸として、約12年という長いスパンを描いている。彼らが西海岸で青春を謳歌した1962年、時代の潮目が変わり、ビーチに監視所が

    シネマ小並館 その12:苦難の波と、苦難を洗い流す波 『ビッグ・ウェンズデー』(星3.8)|新個出 間世(竹田 健二)
    bigboy-kyt
    bigboy-kyt 2015/08/19
    レビュー更新。心の映画がまたひとつ増えました。/シネマ小並館 その12:苦難の波と、苦難を洗い流す波 『ビッグ・ウェンズデー』(星3.8)|kenji_takeda|note(ノート)
  • シネマ小並館 その11:親方!空から光が! 『スカイラインー征服ー』と『ダーケストアワー 消滅』|新個出 間世(竹田 健二)

    今回は、シチュエーションがよく似た二作のレビューを書いてみる。どう似てるのかはとりあえず後で(って記事のサブタイで少しバレてるが)。 グダグダだがVFXはグー。燃えるラストがもう10分20分早ければ… 『スカイラインー征服ー』(星3)dTVで視聴。友人の誕生日パーティのためにLAにやってきたカップルが、突如現れた地球外生物の侵略から生き延びるため居合わせた人間とともに苦闘する、という映画。侵略は都市規模、最終的には世界規模だが、舞台はほぼ友人の住む高級高層マンションに限られる。 正直、物語としてはかったるい部類に入る。最初の20分くらいは金持ちのどんちゃん騒ぎに終始するし、エイリアンによる人さらいや人間狩りが始まっても、やや緩慢というかまったりした感じで事態は進む。アクションも後半になるとそれなりに入ってくるが、基的にそうでないシーンが後半までやや多くて、90分そこそこなのに間延びした印

    シネマ小並館 その11:親方!空から光が! 『スカイラインー征服ー』と『ダーケストアワー 消滅』|新個出 間世(竹田 健二)
    bigboy-kyt
    bigboy-kyt 2015/08/11
    レビュー更新。よく似た映画二題。両方とも若干腐し気味だけどフツー程度には面白いよ?/シネマ小並館 その11:親方!空から光が! 『スカイラインー征服ー』と『ダーケストアワー 消滅』|kenji_takeda|note(ノート)
  • シネマ小並館 その10:街と男と女の重力場 『シン・シティ』星3.5|新個出 間世(竹田 健二)

    dTVで視聴。基的にロバート・ロドリゲスの映画はハズレなしと思う程度には好きなんだが、これはまだ観てなかったので(というかまだまだ観てないのはある)。ってこの映画の場合は原作者のフランク・ミラーとの共同監督作だけど。 この映画は、通称『シン・シティ』を舞台にした『一夜を共にしその夜に殺された行きずりの女の仇討ちをする荒くれ者の話(マーヴ編)』、『警察と武装娼婦との抗争に翻弄される男と女の話(ドワイト編)』、そして『権力者の息子にして強姦魔の男と老いた(元)刑事との、ひとりの若い女をめぐる8年ごしの戦い(ハーティガン編)』の三のエピソードで構成されている。 全編白黒+パートカラー、背景のほとんどは合成という、映像的にはかなり特徴的な映画である。 それ以上に驚いたのは、各エピソードの主人公によるナレーションの多さ。吹き替え版だと常にナレーションが入ってるというくらいである。原語版(字幕)だ

    シネマ小並館 その10:街と男と女の重力場 『シン・シティ』星3.5|新個出 間世(竹田 健二)
    bigboy-kyt
    bigboy-kyt 2015/08/07
    映画レビュー更新。ここ数日ずっとシン・シティ観てた気がする。ちなみにあとで追記予定。/シネマ小並館 その10:街と男と女の重力場 『シン・シティ』星3.5|kenji_takeda|note(ノート)
  • シネマ小並館 その9:信頼がもたらす自由 『ヒックとドラゴン』 星3.9 (2についてもちょっとだけ)|新個出 間世(竹田 健二)

    先月くらいにちょっとした事情でGoogle Playにてレンタル視聴したら見事にツボってしまい、いつか買い切りで買おうかと思ってたらdTVの見放題配信に入ったので嬉々として再見。 時々ドラゴンの襲撃を受けるバイキングの島で、ヘマばかりの屈した日々を送る貧弱少年ヒックは、ある日誰も姿を見たことがないとされるドラゴン『ナイトフューリー』を手製の機械で撃墜する。とどめをさせずにいるうちに、手負いで逃げることもできなくなったそのドラゴンと心が通じあい、他の村人が抱くドラゴンの印象とは別の一面が見え始めるが、同時期にドラゴン退治の訓練、そして父(族長)のドラゴンの巣の探索・掃討がはじまり…というお話。 主人公のヒックは『変わり者でひ弱で、人の言うことをあまり聞かない。注意力も散漫』なキャラとして描かれる。例えると『「ドラえもん」ののび太を斜に構えたキャラにした』感じだろうか。だいたい人と違うモノを

    シネマ小並館 その9:信頼がもたらす自由 『ヒックとドラゴン』 星3.9 (2についてもちょっとだけ)|新個出 間世(竹田 健二)
    bigboy-kyt
    bigboy-kyt 2015/08/02
    レビュー更新。書きたいことはいろいろあったけどなかなか思うように書けず。むしろ2の悪口(?)のほうがノリノリで書けた気すらする/シネマ小並館 その9:信頼がもたらす自由 『ヒックとドラゴン』 星3.9 (2について
  • シネマ小波館 その8:ツッコミどころとエログロスプラッタシーンとアクションの波状攻撃『デッド寿司』(星3.4)|新個出 間世(竹田 健二)

    GYAO!で視聴(2015/8/9まで視聴可能)。 じつはGoogle Playで映画を漁ってるときにバカなタイトルだなぁと思って予告代わりに公開されてる冒頭を見たものの、ナレーションでの説明が続く冒頭に『おもしろくなさそうだなぁ』と判断して視聴には至らなかった。 でもツイッターで『アクションがキレッキレで面白いしGYAO!で無料配信されてるから観てみろwww』的なツイートを観て気になったのであらためて(GYAO!アプリを落としてまで)視聴。 いや、ごめんなさい。かってに冒頭で面白いなさそうとナメてすみませんでした。面白かったですwww お話としては、父親の寿司職人修行(なぜかカラテ含む)についていけず家出し旅館の仲居として拾われた女が、板前&宿の客の製薬会社ご一行とトラブってなんだかしらんがカンフー対決に…ならまだしも、製薬会社を追放された元社員がどさくさに乱入し、恨みを晴らすべく持ち込

    シネマ小波館 その8:ツッコミどころとエログロスプラッタシーンとアクションの波状攻撃『デッド寿司』(星3.4)|新個出 間世(竹田 健二)
    bigboy-kyt
    bigboy-kyt 2015/07/30
    映画レビュー追加。下書きを保存し忘れたのでとりあえず思い出せた範囲でパパッと/シネマ小波館 その8:ツッコミどころとエログロスプラッタシーンとアクションの波状攻撃『デッド寿司』(星3.4)|kenji_takeda|note(ノ
  • シネマ小並館 その7:幻惑的映像、ジャンキーたちのじゃれあい、そして重い罰 『スキャナー・ダークリー』(星3.5)|新個出 間世(竹田 健二)

    シネマ小並館 その7:幻惑的映像、ジャンキーたちのじゃれあい、そして重い罰 『スキャナー・ダークリー』(星3.5) 数年前に観て以来、たまに観たくなる映画(とはいえ今回で二回目という程度だが)。酔った勢いでGoogle Playでレンタル。 互いの顔や素性を見せない薬物関係の捜査機関で、潜入捜査官がひょんなことから潜入捜査中の自分を監視させられるハメになり、また捜査の過程で自身も薬物『物質D』にハマってしまったことで、潜入捜査官としての自分とそうでない自分とが乖離し…という話。 特徴的なのが、この映画が全編『ロトスコープ』を使っているというところ。実写映像をトレースしてアニメーション化したもので、日ではわりと最近(?)やってた『惡の華』でも使われている。 もとが実写映像なので、そうでないアニメーションよりも現実感がある…のかというと、そうでもない。いちいち映像内の要素をトレースしているた

    シネマ小並館 その7:幻惑的映像、ジャンキーたちのじゃれあい、そして重い罰 『スキャナー・ダークリー』(星3.5)|新個出 間世(竹田 健二)
    bigboy-kyt
    bigboy-kyt 2015/07/27
    レビュー更新。しかしどうして自分は『無駄話』の出てくる映画がこんなに好きなのか/シネマ小並館 その7:幻惑的映像、ジャンキーたちのじゃれあい、そして重い罰 『スキャナー・ダークリー』|kenji_takeda|note(ノート
  • シネマ小並館 その6:止まり木から飛び立つ女と落ちる男 『ラストタンゴ・イン・パリ』(星3.2)|新個出 間世(竹田 健二)

    dTVで視聴。前に同じベルトルッチ監督『シェルタリング・スカイ』を観てたので、流れでこれも観ておこうと思って観た次第。 フランスはパリ。とあるアパートの空き部屋で出会い、交(まぐ)わった中年男と若い女。それをきっかけに同じ部屋で、ただの男と女として何度も逢瀬を重ねる。男にはに自殺されたという事情があり、女は恋人から求婚されていた。そしてそのうち二人の心はすれ違い、悲劇的な最後が…という話。 前回に引き続きまたおっさんをほめることになろうとは思わなかったが、主役(のひとり)のマーロン・ブランドがいい感じの哀愁を漂わせている。なんというか、人生に疲れてる感がすごい。酸いも甘いも知っているような雰囲気を漂わせておいて、女との逢瀬のときには無邪気でわがままな一面を見せる。 …ただし、後述するように、最終的には子供がえりしたかのような情けなさをも見せる。 そしてもうひとりの主役のマリア・シュナイダ

    シネマ小並館 その6:止まり木から飛び立つ女と落ちる男 『ラストタンゴ・イン・パリ』(星3.2)|新個出 間世(竹田 健二)
    bigboy-kyt
    bigboy-kyt 2015/07/26
    映画レビュー追加。マーロン・ブランド情けなくて渋いしマリア・シュナイダーかわいいよマリア・シュナイダー/シネマ小並館 その6:止まり木から飛び立つ女と落ちる男 『ラストタンゴ・イン・パリ』|kenji_takeda|note(
  • シネマ小並館 その5:深い哀愁のおっさん二人『イギリスから来た男』(星3)|新個出 間世(竹田 健二)

    dTVで視聴。とりあえずソダーバーグの映画は『ソラリス』くらいしか観てないので観てみた。原題は『THE LIMEY』で、意味としては『イギリス男』的な感じらしい。邦題は原題とそんなにかけ離れていないっぽい。 アメリカ在住の娘が事故死したと聞いてアメリカまでやってきたイギリス男。その死に疑いを持ち、娘の友人とともに背後関係を探ると案の定…といった話。 しかしテレンス・スタンプ演じるウィルソンが渋い渋い。凛とした存在感と哀愁が満ち満ちている。ムショ暮らしが長く、娘と長く一緒にいられなかった彼が最後にできたことが、彼女がなぜ死ななければならなかったのかを追うことである、という悲しさ寂しさやるせなさ。 『犯人』を追いつめたところで知った、娘が死の間際の振る舞いも、彼の心の失われたピースを埋めるとともに、彼を打ちひしいだのではないか。 自分はよく知らなかったんだけど、テレンス・スタンプはあっちではか

    シネマ小並館 その5:深い哀愁のおっさん二人『イギリスから来た男』(星3)|新個出 間世(竹田 健二)
    bigboy-kyt
    bigboy-kyt 2015/07/23
    小並館(小並感のもじり)ってタイトルの割には小並感じゃねーだろ、と思ったので今回は割と小並感に/シネマ小並館 その5:深い哀愁のおっさん二人『イギリスから来た男』|kenji_takeda|note(ノート)
  • シネマ小並館 その4:仮面の下の素顔が、物語を語りはじめる『V フォー・ヴェンデッタ』(星3.5)|新個出 間世(竹田 健二)

    前から気になってはいたが、なかなか観る機会がなかった映画Google Playのレンタルで視聴。原作は成年向けのアメコミで、脚はウォシャウスキー兄弟(のちに姉弟)。 国内ではいい評判も悪い評判も聞かなかったので、正直あまり期待はしてなかったんだが、これは期待した以上に面白かった。 内容としては『全体主義を突き崩すヒーロー』のお話。怪傑が大活躍するようなベッタベタな感じなのかと思いきやそういうわけでもなく、中盤でV(政府にたてつく仮面の怪傑)が主人公のイヴィーに割と…いや、かなりひどいことをしたり、Vやイヴィーの視点だけではなく政府の内側から核心に近づく動きが描かれたりもする。アクションシーンもあるにはあるが、全体的にはサスペンスタッチである。 この映画でいちばん心を打たれるのは、中盤でイヴィーが読む『ヴァレリーの手紙』。同性愛者として生きて、なかなか世間に受け入れられない中で、いっとき

    シネマ小並館 その4:仮面の下の素顔が、物語を語りはじめる『V フォー・ヴェンデッタ』(星3.5)|新個出 間世(竹田 健二)
    bigboy-kyt
    bigboy-kyt 2015/07/22
    思わず熱が入ってしまったレビュー。同性愛者が虐げられる云々は脚本を書いた兄弟の兄(現姉)の影響じゃね、というのはあえて書かなかった/シネマ小並館 その4:仮面の下の素顔が、物語を語りはじめる『V フォー・ヴ
  • シネマ小並館その3:人生は思ったよりさみしいが、人々はだいたい優しい。『天才スピヴェット』(星4)|新個出 間世(竹田 健二)

    ジャン=ピエール・ジュネの映画が、わりと好きだった。 はじめて観たのは『アメリ』で、なにをしても思うとおりにいかなかった女の子がひょんなことから自分の人生を変えてゆくさまを、いささか奇妙なケレン味とともに描いていて気に入った。その後『ロング・エンゲージメント』や『ミックマック』、『エイリアン4』、そして『デリカテッセン』も観たが、全部が好きになった。残念ながら『ロストチルドレン』はまだ観てないが。 そして現時点での最新作である『天才スピヴェット』を観て初めて気づいた。 自分はジャン=ピエール・ジュネの映画が『わりと好き』なのではなく、『大好き』だったのだ。 アメリカの僻地の牧場で、ワイルドな男と学者筋な女との間に間に生まれたT.S.スピヴェット少年(以下T.S.)。一緒に生まれた双子の弟と比べると知恵者、いやそれどころではない天才で、ものを知りすぎるほど知っていて、なおもいろいろなことを知

    シネマ小並館その3:人生は思ったよりさみしいが、人々はだいたい優しい。『天才スピヴェット』(星4)|新個出 間世(竹田 健二)
    bigboy-kyt
    bigboy-kyt 2015/07/19
    いやぁ、やっぱりジャン=ピエール・ジュネの映画は素晴らしいですねぇー。/シネマ小並館その3:人生はさみしく、人々は優しい。『天才スピヴェット』|kenji_takeda|note(ノート)